東大寺南大門の金剛力士像 金剛力士の前で記念撮影
金沢実時の像 反橋の上で記念撮影
称名寺の庭園 金堂の拝観
釈迦堂の拝観
10時、京急金沢文庫駅に集合。「東大寺展」観覧、称名寺参拝に14名
が参加。天候に恵まれ、歩くのも心地よい、絶好の日和となった。
駅から金沢文庫までは緩やかな上り坂となっており、案内標識に従って、
10分近く歩く。角を曲がると、正面に金沢文庫の建物が見える。
金沢文庫の中に入り、受付で入館料を払う。800円の入館料が65歳以上
のシニアは、100円と超優遇となっている。
正面には、東大寺南大門・金剛力士像立像 面部模刻が入館者を睨む
ように展示されている。等身大の大きさで、迫力がある。阿形は運慶と
快慶、吽形は湛慶と定覚の作であることが、像内納入品で判明したとの
説明文も置かれている。
展示室に入館する。1階は、常設展であり、称名寺や金沢文庫の歴史
についての解説が展示されている。解説ビデオも視聴もできる。
称名寺のご本尊、弥勒菩薩立像・模刻像がすくっと立っている。金色に
輝く像で、左手には蓮華の花を持ち、その花の上には宝塔を載せていた。
ご本尊は秘仏で拝観できないため、この像をお参りした。
この像の裏手には、ご本尊の写真と左右に従う諸尊像の壁画(実物)が
展示されていた。色鮮やかに描かれた復元壁画も置かれており、見比べ
ながら、当初の見事さを想像した。
1階には運慶作の大威徳明王像も展示されていた。小さな像であり、腕も
台座の水牛も失われていた。これが運慶かとまじまじと見つめてた。運慶
と聞いただけで、何か特別な像と思えるから不思議だ。
いよいよ、2階の東大寺展会場へと移動。一番目を引くのは「重源上人
坐像」(国宝)。重源上人晩年の姿であり、寿像(存命中に造られた像)と
のことだ。今にも語り出しそうであり、見事なまでに高僧の威厳を感じる。
慶派の作に間違いないようだが、これも運慶の作とする説が有力だ。
またまた、運慶マジックにかかったように、暫く見続けていた。
先に進むと、康慶(運慶の父)作の伎楽面・治道や四天王立像(縮小像)、
さらには弥勒仏坐像と名品が続く。
快慶作の地蔵菩薩立像のところで、足が止まり、ずっと眺めることとなる。
地蔵菩薩の「端正」「理知的」な顔立ちは快慶の専売特許だ。快慶作のどの
像にも共通した顔立ちと言える。
その他、源頼朝書状(国宝)、華厳五十五絵巻(国宝)など、書状や巻物も
たくさん展示されており、十分楽しめる内容に満足でした。
金沢文庫から隣の称名寺へと移動した。ドアを出て、トンネルを抜けると
称名寺のイチョウと大きな池が眼前に飛び込んで来る。境内の右手を見る
と称名寺開基「北条実時」像が立っている。学問好きの実時が、これほど
イケメンであったかと感心する。
池の周りをぐるっと回り、山門の外へ出て、境内を眺める。山門には阿吽の
仁王像が立ち、境内には池に架かる反橋、平橋が見える。仁王像の大きさ
4mは関東一の大きさ。仏師は運慶などの慶派と違い、院派とのこと。
慶派も、院派も造像に関わっているとは称名寺の実力が感じられる。
反橋の上に並び再度、記念撮影をする。反橋と平橋、此岸から彼岸へ渡る
ことをイメージしての橋とのことだ。ご本尊が弥勒菩薩であり、この浄土は
極楽浄土でなくて、弥勒浄土と言うようだ。弥勒の住む兜率天か。
金堂、釈迦堂を参拝し、北条実時墓所へ向かう。境内の外を歩くと、急な
山道となった。この坂は少し負担が大きいと判断し、今回は断念した。
そろそろ、昼食の時間であり、予定していた店を向かった。残念ながら
店が閉まっており、止む無く駅前で店を探すことになった。駅前の店も
14名が入れるところがなく、更に駅の反対側に出て、探し始めた。
15分くらい歩き、ようやくファミレスに辿り着き、昼食となった。「昼食難民」
の言葉が出るほどであった。これも忘れられない思い出となるのでは?
天気に恵まれ、大変楽しい「見仏会」となりました。感謝です。