好天に恵まれ、17名が川崎大師を参拝する。お寺に到着すると、
お坊さんのお迎えを受けた。お坊さんのお名前は小山夏津成様。
早速、参拝の仕方についてご説明を受け、手水舎で手と口をと清めた。
身を清めた後に、本堂に案内される。ご本尊厄除弘法大師を
お参りしてから護摩壇の真横に着席する。お坊さんの説法に
耳を傾けながら、護摩供養が始まるのを待つ。
大勢のお坊さんが護摩壇の前に正座する。読経や太鼓の音
と共に火が焚かれて、護摩木が燃え盛る。
なかなかの迫力に圧倒される。合掌して「南無大師遍昭金剛」
の名号を唱えた。
護摩供養を「お護摩」と呼んでいる。護摩は梵語でホーマといい、
「焚く(たく)」、「焼く」などの意味をもつ音写文字。
仏の智慧の火で煩悩を焼きつくすことを表わしている。
護摩木を焚いて、ご本尊・厄除弘法大師を供養し、その功徳に
浴することになる。
ご本尊は弘法大師、左脇壇に不動明王、右脇壇に愛染明王が
安置されていた。
(お護摩の写真は撮影できないため、掲載は無い)
お護摩終了後、広い部屋に案内され、お坊さんのご挨拶や
川崎大師の縁起などについてご説明がなされた。
寺号は…
「金剛山金乗院平間寺(こんごうさんきんじょういんへいけんじ)」。
やはり川崎大師の方が、馴染みがあり、親しみが持てる。
真言宗智山派大本山、宗祖は弘法大師空海、
中興の祖は興教大師覚鑁(かくばん)。
関東の智山派三大本山は他に成田山新勝寺と高尾山薬王院。
川崎大師の縁起を話されるお坊さん
引き続いて、境内のご案内をして頂いた。
境内図とお寺の縁起は次の通り。
厄除弘法大師略縁起 境内案内図
最初に、ご案内された堂宇は経蔵。
真正面に金色の釈迦如来坐像が鎮座し、像前に
大きな五鈷杵が置かれていた。
経蔵には中国最後の木版大蔵経と言われる「乾隆版大蔵経」
が収蔵されている。
堂内ぐるりと壁一面に経典が積み上げられている。
天井の飛天や龍の図が色鮮やかに描かれている。
ふくよかな飛天はちょっと悩ましい。
経蔵の中を見学する皆さん
次は、人気スポット「遍路大師尊像」。
弘法大師像の前に並べられた草履に水をかけ、
四国八十八カ所霊場のお砂踏み参拝をする。
数年後には百観音霊場も創設されるとのこと。
西国三十三、東国三十三、秩父三十四の観音様で百観音。
百観音霊場巡りが一度にできるとは、有難いようでもあり、
ちょっと要領が良すぎるようでもある。
草履に献水
続いては、「やすらぎ橋」を渡り、薬師殿へ向かう。
太鼓橋を渡ったところには、またもや金ぴかの釈迦如来坐像が鎮座。
経蔵の釈迦が説法印であったのに対し、こちらの像は降魔印
(ごうまいん)といい、魔物を打ち倒す印。
その後悟りを得る、成道(じょうどう)となり、合わせて
「降魔成道釈迦如来像」となる。
やすらぎ橋の向こう側にはインド風の白い建物、薬師殿が見える。
太鼓橋を渡ったところには、またもや金ぴかの釈迦如来坐像が鎮座。
経蔵の釈迦が説法印であったのに対し、こちらの像は降魔印
(ごうまいん)といい、魔物を打ち倒す印。
その後悟りを得る、成道(じょうどう)となり、合わせて
「降魔成道釈迦如来像」となる。
やすらぎ橋の向こう側にはインド風の白い建物、薬師殿が見える。
やすらぎ橋 降魔成道釈迦如来坐像
薬師殿の薬師如来と十二神将
薬師殿で暫く歓談した。撫で薬師像も安置され、
皆さんあちらこちらと撫でまわしていた。
そんなに撫でたら、お薬師さんも困ってしまうのでは?
最後に、唯一戦災を免れ、焼け残った稲荷堂を参拝。
すべてが焼ける中、残るとは何か強いパワーを感じる。
ご利益にあやかりたい。
稲荷堂 大本堂を背に記念撮影
(アップの写真)
大本堂 を背にして、記念撮影。
シャッターは経蔵受付のお坊さんにお願いする。
ご案内頂いた小山様にお礼を言い、川崎大師を後にした。
門前にあるお蕎麦屋さんで皆舌鼓を打った。
大変楽しい一日となりました。南無大師遍昭金剛 合掌!
なお、頂いた資料の中に、
平成27年度川崎大師仏教文化講座のご案内があった。
「空海の諸思想」全7回の講演会(1講座1000円)。
毎回日曜日2時~3時30分。
空海にご興味のある方にはお勧めです。
初回は5月3日(日)福田亮成 川崎大師教学研究所長です。
福田所長は空海研究会の第一人者、
私の所属する「空海研究会」の主宰者、
以前、BACでもご講演頂いた先生です。