2013年4月30日火曜日

善光寺出開帳 両国 回向院を参拝!!

参拝券を求める
 
回向院の境内へ
 
回向柱
 
万霊供養塚に立つ聖観音
 
いよいよ参拝 
(記念の絵葉書を掲載)
 
 
 
鼠小僧次郎吉の墓
 
墓地内の阿弥陀如来坐像
 

JR両国駅では、善光寺出開帳を知らせる人たちが、大きな声で
アナウンスしていた。10時、新規ご参加の方1名を含め23名が
集合。駅近くに張られた特設テントで、各自、参拝券とお戒壇巡り
券を購入し、回向院へ向かった。

回向院の正式名称は「諸宗山 無縁寺 回向院」という浄土宗の
お寺。すべての生あるものを供養するという考えがあり、ペットの
墓も多数あるとのことだ。

回向院の門をくぐると、最初に目についたのが大きな回向柱。
この柱と出開帳仏とは結ばれていて、この柱に触れるだけで、
御仏との縁が結ばれ、慈悲を受けられるとのこと。何とも有難い
柱だ。

更に先に進むと出開帳仏が安置されてた念仏堂となった。
周りに、何人ものお坊さんが立たれて、「どうぞ、お参りください」
との声をかけられた。先ずは、しっかりお参りしてから、お坊さん
のご説明を伺った。

一光三尊阿弥陀如来像は善光寺の絶対秘仏本尊と同じ姿を
された像とのこと。いわゆる「善光寺式」と呼ばれる様式だ。
脇侍の観音菩薩、勢至菩薩の印相が珍しい。「梵篋印(ぼん
きょういん)」と言う。

ご説明されたお坊さんに「梵篋印」の意味について伺うと、色ん
な説があり、定かでないようだ。ご本尊の印相も右手は施無畏印
ではっきりしているが、左手が「刀印」であり、この像はもともと
釈迦如来ではなかったかとの説もあるとのこと。そう言えば、この
印相は法隆寺金堂の釈迦如来像に良く似ているように感じた。

次に順路に従い、おやこ地蔵や如意輪観音が置かれた、会場へ
移動し、間近で拝観した。陸前高田の松の木で造立されたお地蔵
さん、被害を受けながら、見事に修復された如意輪さんを愛おしく
感じた。また、善光寺如来像を模して造られた像も安置されており、
隅々までじっくり拝観できた。

回向院本堂のご本尊は丈六仏を超える大きさの阿弥陀如来坐像。
本堂には椅子がたくさん並べられていた。午後には、法話を拝聴
できるようだ。残念ながら今回はお聞きする時間がない。ご本尊も
立派だが、堂内の壁には平等院鳳凰堂の運中供養菩薩と同じよう
な像が舞っていた。その中に地蔵菩薩と思われる像も目にした。
浄土にお地蔵さんとはどういうことか?

本堂のそばに「びんずる尊者像」を参拝するスペースが設置され
ていた。いつものびんずるさんと違って、白衣をまとったと言うか、
包帯巻きのようなお姿となっていた。手で撫でるのではなく、復幸
しゃもじで触れることで被災地復興を祈念することになるそうだ。

お戒壇巡りに参加した。暗闇を進み、「極楽の錠前」に触れること
で錠前の真裏におられる出開帳仏と結縁を結ぶとのことだ。
あっと言う間のお戒壇巡りであり、ちょっと物足りなさを感じた。

供養塔や、お墓をお参り。鼠小僧次郎吉の墓も見学して、最後に
記念撮影をした。時間もお昼近くになり、駅前のお店に向かった。
雨が心配されていたが、今回も御仏のご加護か、ほとんど降られず
見仏会を終えることができました。(合掌)


      

2013年4月28日日曜日

芸大・研究報告発表展&東博・新国宝、重文展を鑑賞!


本日(28日)午後、東京芸大の「研究報告発表展」と東博の「新指定国宝・
重文」特別展示を鑑賞して参りました。

先日、「仏像の魂に挑む~東京芸術大学 若者たちの一年~」と言う番組が
放映され、感銘を受けていました。井戸さんからのタイムリーな情報連絡の
お蔭で、今日の機会を得ました。

芸大の陳列館には見事な模刻像や修復像が並んでいました。
円成寺の運慶作・大日如来模刻像がひときわ目立っていました。像全体
がキラキラとした輝きがあるためか、写真で見る像と少し違った印象を
受けました。

テレビで紹介された制作者のお一人をお見かけしました。すぐにご挨拶し、
いろいろ質問させて頂きました。「吉祥天立像」と「善膩師童子立像」を制作
された中嶋莉恵さんです。二体とも大変愛らしく、毎日拝みたくなる像です。

同じくテレビで紹介された道明寺の十一面観音立像も大変素晴らしい像
です。じっくり眺め、頭上真後ろの暴悪大笑面までしっかり見届けました。

日本の文化財を護る崇高な志と卓越した技能を持つ若者をぜひ支援して
いきたいと感じました。

次に、向かった先は東博。目的はただ一つ、願成就院(静岡)の不動明王
三尊像を拝観することです。今年国宝となった像です。お顔の表情豊なこと
、そして不動明王の身体が童子のように柔らかそうに見えたことです。
流石、大仏師運慶だと感心いたしました。




2013年4月24日水曜日

「1日で巡るお遍路さんin丸の内」に参加!

24日朝8時40分、東京駅丸の内南口改札で待ち合わせし、BAC仲間
5名が「四国八十八カ所霊場 お砂踏み」出開帳を参拝。
 
入場前売り券はもとより、当日券も9時開場の相当前に完売となって
いたようだ。1日4回、9時、12時、3時、6時の開催となっており、1回
ごとに人数制限が設けられていた。
 
 参加者の顔ぶれを見て驚いた。年配の方々に交じって、若い人たちも
大勢参加されていた。これも、時代を反映しての傾向だろうか。
 
この催事は、2015年が四国霊場開創1200年に相当することを記念して
の行事であり、77年ぶりの出開帳、東京で初開催。88体のご本尊は、
日本を代表する仏師・松本明慶師作の出開帳本尊とのことだ。
 
お札を納め、「おん ころころ せんだり まとうぎ そわか」などとご本尊
ごとの真言を唱えながら、お砂踏み巡礼をした。不動明王の真言が一番
長く、難しい。(折角、真言が表示されているにもかかわらず、唱える人を
あまりお見受けしない)
 
最後に弘法大師像に向い、「南無大師遍照金剛」を唱えた。会場の外へ
出ると、「結願之証」が授与され、「お遍路さんin丸の内」が終了した。
 
何とも不思議な体験をさせて頂きました。ありがとうございました。
 
「結願之証(けちがんのしょう)」
納めるお札(右端の下)


2013年4月19日金曜日

4月定例会の学習テーマは「飛鳥時代の仏像たち」

西荻北館 玄関に飾られた山口さん手作りの兜
 

新年度最初の定例会参加者は18名。
最初に、会計の橋本さんから昨年度(24.4~25.3)の収支報告。
収支内容と幹事3人(井戸さん、清水さん、木村)留任のご賛同を頂く。

4月13日、高井戸で開催された「仏像講演会」の様子について報告。
ご参加の方々から感想をお聞かせ頂いた。概ね好評のようで、安心した。

今回から、「仏像の楽しみ方 完全ガイド」の学習会をスタート。
第1回は「飛鳥時代の仏像たち」。飛鳥大仏、法隆寺 釈迦三尊像や
救世観音に代表される仏像を眺めながら、意見、感想を伺う。

 
「杏仁形の眼」 「アルカイック スマイル」 「止利仏師」 「聖徳太子」などが
飛鳥時代仏像のキーワードと言える。

今月の見仏会は両国の回向院。73年ぶりの善光寺出開帳も行われること
もあり、当初の参拝日をずらすこととした。(25日⇒30日)
井戸さんから資料の配付と解説がなされる。
 
その他、決められたこととして…
①現在、丸の内で開催中の「四国八十八か所めぐり」出開帳を参拝する
 (4月24日予定。別途メールでご案内)
②5月以降、メンバーの研究発表会予定月を決める
  5月は清水さんが現在製作中の仏像彫刻について解説して頂く
  6月未定、7月相良さん、8月朝倉さん、9月服部さんと続く
  

2013年4月13日土曜日

「仏像の見方、楽しみ方」講座 開催!

杉の樹大学同窓会 橋本会長のご挨拶




(井戸さん 写真撮影)
杉の樹大学同窓会主催「仏像の見方、楽しみ方」講座の講師を務め
させて頂きました。
予定枠を大幅に超え、大勢の方々が参加され、主催者側の皆さんも、
驚かれたようです。

画像をスクリーンに写し、「仏像の見方、楽しみ方」を2時間話しました。
皆さん、熱心にメモを取られ、講師冥利です。仏像拝観が楽しみとなる
ことを願ってやみません。

仏像がブームになっていることは、承知しているものの、今回、改めて
関心の高さを実感した次第です。

第二弾をお願いしますとのお声も頂き、大変充実した一日となりました。
本イベントを主催された杉の樹大学同窓会役員の皆様、また本日ご参加
の皆様にお礼申し上げます。