参拝券を求める
回向院の境内へ
回向柱
万霊供養塚に立つ聖観音
いよいよ参拝
(記念の絵葉書を掲載)
鼠小僧次郎吉の墓
墓地内の阿弥陀如来坐像
JR両国駅では、善光寺出開帳を知らせる人たちが、大きな声で
アナウンスしていた。10時、新規ご参加の方1名を含め23名が
集合。駅近くに張られた特設テントで、各自、参拝券とお戒壇巡り
券を購入し、回向院へ向かった。
回向院の正式名称は「諸宗山 無縁寺 回向院」という浄土宗の
お寺。すべての生あるものを供養するという考えがあり、ペットの
墓も多数あるとのことだ。
回向院の門をくぐると、最初に目についたのが大きな回向柱。
この柱と出開帳仏とは結ばれていて、この柱に触れるだけで、
御仏との縁が結ばれ、慈悲を受けられるとのこと。何とも有難い
柱だ。
更に先に進むと出開帳仏が安置されてた念仏堂となった。
周りに、何人ものお坊さんが立たれて、「どうぞ、お参りください」
との声をかけられた。先ずは、しっかりお参りしてから、お坊さん
のご説明を伺った。
一光三尊阿弥陀如来像は善光寺の絶対秘仏本尊と同じ姿を
された像とのこと。いわゆる「善光寺式」と呼ばれる様式だ。
脇侍の観音菩薩、勢至菩薩の印相が珍しい。「梵篋印(ぼん
きょういん)」と言う。
ご説明されたお坊さんに「梵篋印」の意味について伺うと、色ん
な説があり、定かでないようだ。ご本尊の印相も右手は施無畏印
ではっきりしているが、左手が「刀印」であり、この像はもともと
釈迦如来ではなかったかとの説もあるとのこと。そう言えば、この
印相は法隆寺金堂の釈迦如来像に良く似ているように感じた。
次に順路に従い、おやこ地蔵や如意輪観音が置かれた、会場へ
移動し、間近で拝観した。陸前高田の松の木で造立されたお地蔵
さん、被害を受けながら、見事に修復された如意輪さんを愛おしく
感じた。また、善光寺如来像を模して造られた像も安置されており、
隅々までじっくり拝観できた。
回向院本堂のご本尊は丈六仏を超える大きさの阿弥陀如来坐像。
本堂には椅子がたくさん並べられていた。午後には、法話を拝聴
できるようだ。残念ながら今回はお聞きする時間がない。ご本尊も
立派だが、堂内の壁には平等院鳳凰堂の運中供養菩薩と同じよう
な像が舞っていた。その中に地蔵菩薩と思われる像も目にした。
浄土にお地蔵さんとはどういうことか?
本堂のそばに「びんずる尊者像」を参拝するスペースが設置され
ていた。いつものびんずるさんと違って、白衣をまとったと言うか、
包帯巻きのようなお姿となっていた。手で撫でるのではなく、復幸
しゃもじで触れることで被災地復興を祈念することになるそうだ。
お戒壇巡りに参加した。暗闇を進み、「極楽の錠前」に触れること
で錠前の真裏におられる出開帳仏と結縁を結ぶとのことだ。
あっと言う間のお戒壇巡りであり、ちょっと物足りなさを感じた。
供養塔や、お墓をお参り。鼠小僧次郎吉の墓も見学して、最後に
記念撮影をした。時間もお昼近くになり、駅前のお店に向かった。
雨が心配されていたが、今回も御仏のご加護か、ほとんど降られず
見仏会を終えることができました。(合掌)