群馬県立館林美術館 展示会場入り口
孫悟空、猪八戒、沙悟浄 小天狗と治道翁
(後ろは鹿坊、鹿爺)
阿修羅童子
沙羯羅童子
迦楼羅童子
魔王
群馬県立館林美術館で開催中の藪内佐斗司展「やまとぢから」を
鑑賞した。故郷での墓参りの帰り、立ち寄った次第。
「やまとぢから」と題した展覧会は、藪内佐斗司さんの30年以上
に及ぶ活動を紹介する全国巡回の展覧会。福井市をスタートし、
堺市を経て、今回、故郷の館林で開催されている。
藪内さんは、せんとくん生みの親であり、東京藝術大学 大学院
文化保存学教授としてご活躍。NHKの講座でもお馴染み。
駐車場から美術館入口までの距離が長い。敷地面積が広大。
展示は3部構成となっており、会場も分かれる。受付後、最初に入場
したのは第2部平成伎楽団の会場。
ここは写真撮影が可能とのことで、ばちばち撮影。せんとくん似の
作品が会場一杯に展示されている。中には強面の大きな像もあり、
迫力もある。これらの像は、せんとくんの仲間たち「平成伎楽団」の
メンバー。その「平成伎楽団」については掲載の解説ご参照。
三蔵法師のお供、孫悟空、猪八戒、沙悟浄もいる、八部衆の
メンバー阿修羅童子、沙羯羅童子、迦楼羅童子もいるし、仏教的
世界を楽しく紹介している。
第1部「こころとからだ」では、仏教、神話をはじめ薮内ワールドを
展開している。(第1部、3部は写真撮影禁止のため、画像なし)
第3部「伝世古~文化財保護への取組」が私には一番関心の高い
会場。修復像、模刻像が展示されており、じっくり拝観。
展示の阿弥陀如来立像は、藝大の中嶋莉恵さんの講演会(6月)で
お聴きした像ではないかと思う。確かに素晴らしい阿弥陀像だ。
快慶作 大日如来坐像 模刻や運慶作 静岡・願成就院の毘沙門天
立像 模刻の展示もあった。
運慶や快慶の作品(模刻)まで間近で見られ、嬉しい。毘沙門天は
今年国宝に指定されている。益々有難味が増す。
藪内先生が影響を受けた伎楽面の模刻像も3点展示されていた。
今まで以上にまじまじと眺めた。味わいのあるお顔だと改めて感心した。
「やまとぢから」とは・・・(ジュニアガイドから抜粋)
インドの国からアジアの国々を通って、日本に伝わった仏教は私たち
の先祖と深く関わりながら、私たちのこころ豊かにしてきました。
「やまとぢから」とは、日本人が大昔から伝えてきた知恵や生きる力
のみなもとです。
墓参りを済ませ、ほっとした後、素晴らしい作品を鑑賞できた。
大変充実した一日となった。