清凉寺式釈迦如来で有名な目黒・大円寺を参拝。BACでは今回が
2度目となる。前回は2年前の7月に訪れるも、釈迦如来の拝観は
できなかった。
今回はご開帳の日であり、楽しみにしていた。残暑厳しい中、10時
JR目黒駅改札西口に集合された方々は14名。直ぐに、大円寺目指し
歩き出した。
大円寺の釈迦如来は「生身(しょうじん)の釈迦如来」と言われる、
清凉寺式釈迦如来。釈迦が37歳(または36歳)の時の姿を模して
造立されたと言われている。
特徴としては、①首元まで覆う通肩の衣 ②ボディラインまで張り付いた
薄い衣が同心円状、左右対称となった彫り ③縄を巻きつけたような
螺旋状の頭髪 ④絹製五臓の像内納入品 など
ガラス越しであり、また少し遠方でもあるため、細部まで確認することは
難しい。全体の様子は伝わって来るものの、ちょっと残念。
大円寺の指定文化財 釈迦如来は旧国宝
ガラス張りの釈迦堂 釈迦如来立像(ネットの画像)
旧国宝とは何か?昭和25年の文化財保護法施行日前の国宝はすべて
重要文化財となった。そして、その重要文化財の中から特に価値の高い
ものが、あらためて国宝指定がなされた。大円寺の像は重要文化財で、
旧国宝と言うことになる。
釈迦堂の前で記念撮影
冷たいお茶を頂く お薬師さんには金箔を貼って祈願
本堂には大黒天が祀られている 阿弥陀堂の内陣
本堂では檀信徒の方々が参列し、大黒天を祀る法要が執り行われていた。
堂内から、読経の声が聞こえてきた。本堂の隣が阿弥陀堂となっており、
格子越しに、ご本尊と両脇侍の像を確認することだできた。
境内に並ぶ六地蔵
六地蔵には、六観音と同じく、六道のどの世界を担うかが明記されている。
お地蔵さんの持物も全員違っている。それぞれの意味合いについても
拝観しながら、談義。
大円寺の拝観を済ませたのち、山手通りを越えたところにある蟠龍寺と
いうお寺も参拝した。ご本尊が阿弥陀如来。説明文に「善光寺式阿弥陀
三尊」との文言がある。
ここでは「善光寺式阿弥陀三尊」について解説。一つの光背に三尊像が
並ぶ一光三尊阿弥陀如来のこと。「清凉寺式」は釈迦如来、「善光寺式」
は阿弥陀如来。洞窟の中に祀られる弁財天像は間近で拝観できる。
蟠龍寺の解説文 洞窟の中には弁財天が鎮座
早めの昼食は、雅叙園の中を通り、アマゾン本社が入るオフィスを抜け、
地上階まで上がった、レストラン「結庵(ゆいあん)」で取った。ランチメニュー
は少ないが、美味しく、値段もリーゾナブルで満足。
昼食後、解散とした。どうしても松岡美術館まで足を伸ばしたいとの要望
があり、5名でガンダーラの仏像を観覧した。なかなか見応えがある。
今回も暑い中のご参加お疲れ様でした。