2012年11月29日木曜日

西荻北館「ゆうゆう楽習塾」にて仏像講座!!

ご挨拶される薗部さん
 
楽習塾 風景
 
「ゆうゆう楽習塾」(ゆうゆう西荻北館主催)からのご依頼で、
「仏像の楽しみ方」講座を開きました。
 
「仏の世界にも序列がある」「仏の世界にも派閥がある」との
観点から仏像をご紹介しました。
 
熱心な学習ぶりに、あっと言う間の2時間でした。
「もっと早く、こういうことを知ってお寺に行けたら良かったのに」
との発言をされる方もいました。
 
年間カリキュラムが決められた「楽習塾」で、皆さん文字通り、
楽しく習っているように感じました。
 
今回の機会を与えて頂いた薗部さん始め、スタッフの皆さんにお礼
申し上げる次第です。
 
引き続き、仏像についての学習をご希望される方は、ご遠慮なく
ご連絡ください。(薗部さん宜しくお願いします)
 
なお、BACの皆さんへは次回定例会で、今回の講座内容をご報告
いたします。
 
 

2012年11月22日木曜日

護国寺・観音堂(本堂)で多くの仏像にご対面!!

護国寺仁王門
 
 
 
 
 
 
大隈重信の墓
 
墓所内の紅葉
 
ジョサイア・コンドルの墓
 
 
 
 
 
林泉寺
 
 
護国寺仁王門前に10時、メンバー15名が集合しました。雨が心配されるも
運よく降られずに済みました。これも皆さんの心がけの良さか!?
 
全員揃ったところで、早速、本堂を背にして記念撮影。(皆さんいいお顔して
います。)
 
いよいよ本堂の参拝です。ご本尊は如意輪観世音菩薩。毎月18日がご開帳
のため、今回は拝観できません。立膝の輪王座、如意宝珠と法輪を持った
お姿は、どことなくリラックスした雰囲気を醸し出して、心安らぐ仏さまです。
今度は、ご開帳の日に訪れたいと思います。
 
それにしても仏さまの多さに驚いた本堂です。ご本尊の両サイドには三十三
身像がびっしりと並んでいます。この像の胎内に桂昌院の毛髪が納められ
ているとのことです。
 
ご本尊に向かって左手には、十一面観音、地蔵菩薩、四天王、役行者、
出山の釈迦像(修行で痩せ細ったお釈迦さま)などを拝観できました。
これだけの像を一度に拝観できるとは大変有難い。
十一面観音は右手に錫杖を持った、「長谷寺式十一面観音」でした。
護国寺は真言宗豊山派であり、総本山が奈良の長谷寺です。錫杖を持つ
十一面観音となることも頷けます。
 
更に、右手には不動明王が、制叱迦童子、矜羯羅童子との三尊像で鎮座
されています。左手で羂索を高く持ち上げた姿は、今まであまり見かけ
ない不動明王です。天井の奏楽菩薩図や天井から吊るされた幡(ばん)
や華鬘(けまん)、壁に掛けられた絵馬など、時代を感じされる貴重な品々
を堪能し、大満足でした。
 
次に向かった所は、墓地です。さすが、護国寺。名のある方々のお墓を
数多くお見かけしました。井戸さんの案内で大隈重信や、ニコライ堂など
の建築で有名なジョサイア・コンドルの墓を見学した。
 
境内を散策すると、六地蔵、一言地蔵など、たくさんお地蔵さんをお見かけ
しました。お地蔵さんへの信仰が篤いお寺の印象を強く持ちました。
 
護国寺を後にして、向かった先は「しばられ地蔵」の林泉寺。移動の際に、
御茶ノ水女子大学正門前を通ることもあり、学食を頂こうと計画した。
受付の方に、食堂への入館は可能か質問すると、10名以上の場合は、
予約がいるとのことでした。今回は残念ながら、見合わせ。
昼食は、時間を少しずらすことにしました。
 
林泉寺に到着。このお寺は曹洞宗で、表札に座禅道場と掲示されていた。
縄でぐるぐる巻きのお地蔵さんに皆さん、微妙な反応です。
目の部分しか隙間のない姿に、ちょっと気の毒な印象も持ったようです。
この縄をいつ外すのだろうかと、心配する声も聞こえてきました。
お地蔵さんは、いつも身代わりとなって我々を護ってくれる有難い仏さま
です。
 
茗荷谷駅近辺のお食事処で、皆さんワイワイガヤガヤ、テーブルを囲んで
食事しました。
今回も楽しく、充実した見仏会となりました。深謝!!
 
 

 

2012年11月16日金曜日

安元さんの体験談テーマは「琉球の歴史」「沖縄の神仏」

定例会終了後、体験談ご発表の安元さんを囲んで
 
11月定例会は2名の見学者を含め20名の参加者でスタート。
 
冒頭、BAC幹事(木村)が旅行した京都古寺のスライド写真を見ながら、
お勧めの仏像、庭園等をご紹介しました。
仏像では、泉涌寺塔頭の即成院、戒光寺、秘仏十一面観音12年ぶり
ご開帳の六波羅蜜寺、六観音の千本釈迦堂 大報恩寺がお勧めです。
見事な仏像がお堂や宝物館にびっしりと鎮座されています。
庭園では、泉涌寺の御座所庭園、高台寺 圓徳院の庭園、ライトアップした
みかえり阿弥陀の永観堂が素晴らしかった。(11月11~13日小旅行報告)
 
仏像ミニ知識では、方位(四方と四維)・十二支・季節・時刻・四神・四天王を
一覧表にまとめました。関連付けることで、スムーズに理解が進むようです。
この資料は皆さんに喜んで頂いたようです。(?)
 
本日のメインは安元さんの体験談です。
最初に、「琉球の歴史」について、時代区分を本土と比較の上、時系列的に
解説されました。沖縄人の祖先はどこから来たのかまで論じられました。
また、耳にしたことのない琉球王の名前に、沖縄のことは全く知らないでいた
と痛感しました。
 
「沖縄の神」では、古来の信仰世界を三つご紹介されました。すなわち、
他界信仰、オナリ信仰、御嶽(うたき)信仰の三つであり、これらが重なって
沖縄の神となっているようです。
「霊魂は三十三年の忌明けとともに神に昇華する」との解説が、大変印象に
残りました。また、神棚と仏壇が並んである写真を拝見すると、神仏が混然
一体となって祀られてようにも感じました。先祖を神として崇拝する沖縄の
風習を少しだけでも理解できたように感じた次第です。
 
時間が足りなくなってしまい、質問時間を十分に取れませんでした。来月の
定例会で、再度質問の時間をお取りします。
 
今後の体験談予定は12月に牧野さんの「狛犬研究」。来年1月に小杉さん
の「短歌の中の御仏たち」と続きます。お楽しみに!!
 
最後に、今月の見仏会「護国寺」についての見どころを井戸さんが解説
されました。