2013年3月23日土曜日

4月13日(土)「仏像の見方・楽しみ方」を話します

 
 
すでにお知らせの通り、広報すぎなみ(3月21日発刊)に掲載されました。
「杉の樹大学同窓会」主催のイベントとして実施されるものです。
 
BACの活動のこともご披露する予定です。
お誘いあわせの上、ご参加頂ければ幸いです。
 
仏像の見方・楽しみ方 
 
 

2013年3月21日木曜日

3月の参拝寺院は高尾山薬王院!

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
冬に逆戻りの気温になるとの天気予報がありました。ところが、風もなく
穏やかな日となり、のんびり過ごすことができました。
登山組7名、ケーブルカー利用組10名、総勢17名での高尾山薬王院
参拝です。ケーブルカー降り口に集合し、薬王院へ向かってスタート!
 
高尾山薬王院は、成田山新勝寺、川崎大師平間寺と並び、真言宗智山派
の関東三大本山の一つです。格式の高い寺院と言えます。
薬師如来をご本尊として開かれたお寺が、その後、飯縄(いづな)大権現
を祀るようになったとのことです。
 
この飯縄大権現は不動明王、歓喜天、迦楼羅天(かるらてん)、叱枳尼天
(だきにてん)、弁財天の五仏が合体された仏さまとのことです。何と法力
の強い仏さまだろうと想像してしまいました。
 
歩き始めて暫くすると、「たこ杉」を目にする。最初の門「浄心門」をくぐると
直ぐ、お堂がある。案内板を見ると「神変堂」とある。神変大菩薩は役行者
のことであり、修験道の開祖。高尾山が山岳信仰の地であることが分かる。
お堂の柱に掲げられた「腰痛平癒」の文言を見て、早速お参りされる方も
いました。
 
更に先に進むと、左手が男坂、右手が女坂に分かれる。大半の人は女坂を
選びましたが、男坂を選んだ方もいました。階段を数えたら108段あったと
のことでした。
 
山門に到着。山門向かって右側に持国天、左側に増長天。山門をくぐって
振り返ると、右側に広目天、左側に多聞天がどっしりと並んでいました。
境内に入り、諸尊像を眺めながら暫し雑談。十二神将像には像名と合わせ
方位と干支も書かれており、自分の干支の十二神将は、何かも確認されて
いました。丑年の私は「招杜羅(しょうとら)大将」でした。(丑年が伐折羅
大将とするものもある)
 
仁王門を通り、本堂で参拝を済ませる。中では読経の声が響いていました。
本堂をバックに記念撮影。
 
護摩祈願の修行がなされている場面に遭遇しました。大勢のお坊さんが
本堂を出て、大師堂の前に来られました。ほら貝の音と整然とした歩みを
暫く眺めていました。頃合いを見て、ご住職にご挨拶させて頂きました。
(突然のことで大変失礼しました。)
 
更に「飯縄大権現」の扁額が掲げられたお堂(本社)に伺うと、入口でお香を
手に付けて頂き、その上で参拝となりました。参拝を済ませると、お神酒の
盃を頂戴しました。初めての体験です。清々しい気分になりました。
 
山頂へ行きたい人を尋ねたところ、全員が行きたいとのことであり、昼食前に
登ることとなりました。山頂まで20分の時間です。気温も上がり、心地よい
天候です。富士山が見えたらいいねと言いながら登りました。
 
皆さん、日ごろの行いがいいからか、お蔭さまで富士の勇姿を見ることが
できました。今日一日が本当にいい日となったように感じました。
 
山頂近くのお店で蕎麦を食べ、食後にソフトクリーム、更には下山する前に
団子を頂きました。(ちょっと食べ過ぎ?) 満足の一日でした。
お疲れ様でした。
 

2013年3月15日金曜日

福田亮成先生 講演会開催! 「マンダラとは」

 

 
 

3月定例会は大正大学名誉教授・福田亮成先生の講演会を開催しました。
先生は4月から真言宗智山派の総本山・智積院で修行僧の方々をご指導
されるため、専修学院長にご就任されます。

ご準備にお忙しい中、合間を縫って、お越しいただきました。感謝です。
講演会テーマは「マンダラについて」。参加者25名と盛況!

マンダラの語義に始まり、マンダラとは何か、仏教と仏像のつながり、
空海描いたマンダラの世界など解説して頂きました。

「マンダラ」の「マンダ」とは乳製品の最も深い味のことで「醍醐味」と共通
するとのことです。「本質」と言い換えられます。また「マンダラ」の「ラ」とは
「備えているもの」と言う意味とのことであり、「本質を備えているもの」が
マンダラの語義とのことでした。

したがって、本質を備えているものであれば、すべて「マンダラ」となるよう
です。「菩提道場」もマンダラ、戒壇もマンダラ。また仏教では我々人間は
一人一人に仏性がある。仏になる可能性を平等に認められている。仏性
そのものを本質とすると、それを備えているもの、我々自体も「マンダラ」と
言い切ることができるそうです。マンダラについての理解が少し深まった
ように感じました。また、マンダラへの関心が更に高まりました。

6世紀密教が伝えられ、仏像が造られた時、仏を3つのセットにして表現
したそうです。仏を真ん中にして、左側に慈悲を象徴する「蓮華」、右側に
智慧を象徴する金剛(杵)で表現したとのことです。
このお話の時に、直ぐに思い描いたものが「阿弥陀三尊像」でした。
慈悲の観音菩薩、智慧の勢至菩薩もこの考えから生まれたのであろうと
推察しました。

空海や最澄がすべての仏をまとめるように考えたのに対し、鎌倉仏教の
開祖は一仏に帰依していったことが特徴とのことでした。一仏にこだわる
ことも良いが、おおらかにすべてを受けいれる考えの方が仏教の良さで
もあるように思えます。時代が苦しくなると一仏になるのでしょうか?

お釈迦さまが悟った法はずっと続いているのであるから、過去にもいた
はずだとして「過去仏」、未来にもいるはずだと「未来仏」、インド以外にも
仏さまはいるのではとする考えからいろんな仏が誕生したそうです。

2つの仏の考えも面白く感じました。人間としての仏、法としての仏があり
その間を埋めるものとして菩薩が現れたとのことです。いずれも誕生秘話
をお聞きしたようで、楽しく拝聴しました。

講演会終了後、質疑応答の時間があり、小池さん、原山さんから質問が
出され、先生からご回答いただきました。ちょっと時間が足りませんでした。

先生から、「このような知的な方々と一緒に勉強するのは楽しいでしょう」
とのお言葉を頂戴しました。機会があれば、ぜひまたご指導を願いたいと
お伝えしました。

最後に、講演会の中でお話になられた福田先生お勧めの本は…
「リグヴェーダ再版本」「浄土三部経」です。ぜひ、書店で見てみようと
思った次第です。

4月スタートしたBAC定例会もちょうど1年経ちました。皆様のご協力
ありがとうございました。引き続きよろしくお願いします。