2014年2月28日金曜日

平成26年度上半期 ゆうゆう館利用決定!


本日午前10時、ゆうゆう館団体利用抽選会に出席。
お蔭様で、4月以降も引き続き第三金曜日の午前中、使用させて
頂くことが決定。

利用申請に際し、提出した構成員名簿も36名と大所帯となっています。
今後ともご協力よろしくお願いします。

抽選会場に掲示の団体名
 
 
雛祭りを間近にし、ゆうゆう館の玄関には雛人形の折り紙が展示。
事務局・山口さんの力作にいつも心が和みます。
 

2014年2月27日木曜日

大井の大仏(おおぼとけ)養玉院如来寺を参拝!

 
生憎の小雨にもかかわらず、JR西大井駅改札口に22名が参集。
今回の主目的は大井の大仏(おおぼとけ)「五智如来」を拝観することだ。
西大井駅から如来寺へ向かって歩き始めると、右手に伊藤博文の墓所が
見える。門扉に閉ざされているが、鬱蒼とした木々が茂っている。

如来寺に到着し、ご住職へご挨拶に伺う。拝観については先週にお願い
してあり、直ぐに許可された。

最初に、五智如来が鎮座される瑞應殿を参拝。見事な大仏が横一列に
並んでいる。右手一番奥から左へ、薬師如来、宝生如来、大日如来、
阿弥陀如来、釈迦如来の順になっていた。

暫くするとご住職がお見えになり、五智如来や、寺院の歴史についての
解説をして頂いた。

             瑞應殿          五智如来(図録から)

養玉院如来寺は、下谷(台東区)の養玉院と、高輪(港区)の如来寺が
大正15年に合併して西大井の現在の地にできた寺。先々代のご住職
は川越の喜多院でご住職を務められた後、この地で寺院合併の労を
取られ、養玉院如来寺一世となられた。(養玉院歴代住職では二十四世、
如来寺では二十五世になられる。)

ご住職のお話を伺って、先々代ご住職のご尽力なくして、この堂々とした
五智如来の拝観は叶わなかったと容易に想像できた。有難いことだ。
拝観を終え、ご住職と一緒にお堂をバックに記念撮影をする。

ご住職と一緒に記念撮影

次に案内されたところは本堂。お堂の扁額に「大雄寶殿」とある。
何と呼ぶのだろうか。京都にある黄檗宗・萬福寺では「だいおうほうでん」
と読んでいた。いずれにしても本堂のことのようだ。

   本堂            本堂の釈迦三尊像
 
釈迦三尊像の脇侍が「迦葉」と「阿難」とはいかにも禅宗寺院の像だ。
この像がこちらに安置されることに至った経緯が興味深い。ある禅寺
の檀家ご夫妻が、本像を寄進しようとしたが、その住持が本尊に帰依
しない。そこで、そのご夫妻は養玉院の檀家となり、こちらに移坐され
たそうだ。三尊像とも、京都・萬福寺の像と良く似ている。宋風の色合い
が濃い。

その他、本堂内には曼荼羅、六道絵、天海上人坐像等々、見どころが
たくさん。また2月15日の釈迦入滅の日には大きな涅槃図が掛けられ
るとのこと。一度拝観したいものだ。

           金剛界曼荼羅         胎蔵界曼荼羅
 
六道絵
最後に不動明王三尊像のお堂へ移動。小さなお堂で、脇侍の二童子
矜羯羅童子、制叱迦童子が可愛らしい。

 
親切なご住職ご夫妻のお蔭で大変楽しい見仏会となりました。
 
このお寺は、昨年10月「大井のおおぼとけがやってきた!
ー養玉院如来寺の歴史と寺宝ー」品川歴史館特別展を開催されて
いる。その時の図録もあり、早速購入。もっと詳しく調べてみよう。
 
悪天候にも関わらず、大勢の方にご参加頂き、ありがとうございました。


2014年2月21日金曜日

増山先生講演会は大盛況、大満足!

 
BAC2月定例会は仏師・増山白舟先生の講演会を開催。
参加者34名と会場一杯の大盛況。皆さん大満足の講演会でした。
 
         
優しい語り口でのお話に、熱心に耳を傾ける皆さん
      
教室のお弟子さんもご参加  寄木造りを図解される先生
 
 
講演会は質疑応答を含め1時間半、大変中身の濃い内容となりました。
最初に「仏教伝来」についての質問が先生から参加者へ投げかけられた。
「何を以て仏教伝来と言うのでしょうか」
 
百済の聖明王から欽明天皇に仏像と経典が贈られたことを以て、仏教
伝来と言うことが一般的であるとのこと。八百万の神様の当時、金銅仏
を目の前にして、大ショックだったと想像できる。
 
増山先生は仏師であり、同時に得度され僧侶にもなられていらっしゃる。
従って、仏教そのものもお詳しい。仏教伝来からお話しして頂いたお蔭で
仏像の持つ意味を考え直す良い機会となったように思う。
 
飛鳥時代に中国北方から磨崖仏のような金銅仏と、南方から木彫仏が
百済を経由して日本にやって来た。前者が飛鳥大仏や法隆寺金堂の
釈迦三尊像であり、後者が法隆寺の救世観音や百済観音とのこと。
 
飛鳥時代にすでに木彫の仏像があったことは興味津々であり、仏師と言う
職業柄、素材は何でできているのか、大変関心が高いとのこと。ここで、
再度先生から質問が投げかけられました。「その当時の仏像の素材って
何だと思います?」
 
正解は樟(くすのき)で彫られているそうだ。素材が何かと言うことは、大変
重要なことであり、素材の持つ特性を上手く活用して、仏像を彫られている
ことが良く理解できた。
 
飛鳥時代の樟、乾漆造全盛の奈良時代には榧(かや)、平安時代の檜、
そして技法面で一木造り、寄木造りと、時代を追っての解説は、大変明快
で、皆さんよく理解されたことと思う。
 
定朝の「髪際高」と5等分、運慶の「白毫高」と6等分についても新しい知識
がまた一つ増えた。また、先生の教室では白毫高で10等分を基準にされ
ているとのことだ。初心者にとって、基準が明確であれば、見習うことも容易
であろうと想像がつく。
 
一木造りと、寄木造りでは素材に対峙する時の精神構造が違うと言うお話
は、大変興味深く拝聴しました。一木造りの場合は木の中に仏が見えて、
余分のものを取り除いて行く感覚とのことだ。
 
「仏師と彫刻家の違い」、「どんな仏像も信心する人にっては仏さまである
とのお話」も今後のBAC活動にとって大変参考となった。
 
講演会の最後には沢山の質問が出て、先生から一つ一つ丁寧にご回答
頂いた。
 
本日ご参加の中村建治さんは長年、増山先生主宰の「微笑庵」で研鑽を
積まれている。
 
中村さん曰く・・・
「見えないところまできっちり彫り、手抜きをしない」ように教えられています。
「先生の作品には光背まで一木造りのものもあります。前からだけでなく、
横からもご覧ください。」
 
1994年にスタートした「微笑庵・作品展」も今年11月に第14回目が開催
されるとのこと。ぜひ、BAC挙って観覧しましょう。
 
 
 


2014年2月8日土曜日

予告 2月定例会は「仏師・増山白舟先生講演会」


BAC2月定例会には仏師の増山先生をお招きして講演会を実施します。
☆演題:「仏師が語る木彫仏像彫刻の基本」

増山先生は阿佐ヶ谷で仏像彫刻教室「微笑庵(みしょうあん)」を主宰
されています。  http://www.mishoan.jp/index.html


微笑庵はテレビ番組でよく紹介されています。
 テレ朝 加山雄三「若大将のゆうゆう散歩」
  http://www.tv-asahi.co.jp/yuyu-sanpo/contents/sanpo/0122/

 テレビ東京 L4you(エル・フォー・ユー)
  http://www.tv-tokyo.co.jp/l4you/back/131118/fri.html

どうぞ、お楽しみにしてください。