2014年6月26日木曜日

築地本願寺を参拝!


曇り空の下、午前10時、築地本願寺正面入り口に18名が集合した。
どっしりとしたインド風の建物はいつも参拝者を快く迎え入れてくれる。
今回は、事前に団体参拝の申込をしておいた。お陰で、お坊さんから
築地本願寺の歴史や堂内の仏さまについてご説明をお聴きする機会
を得た。

この土日に「親鸞聖人関東伝道八〇〇年」の大きな法要が行われる
そうだ。その準備もあり、本堂は閉扉され、正面からのご本尊参拝は
叶わない。お坊さんに案内され、本堂横の通路からご本尊の阿弥陀
如来像や聖徳太子像を拝観し、ご説明を受けた。

築地本願寺の発祥は1617年(元和3年)浅草・横山町(現日本橋横山町)
にあった「江戸浅草御堂」とのこと。その御堂が明暦の大火(1657年)で
焼失し、区画整理のため移転を命じられたようだ。

幕府から指定された地域が八丁堀の海上であり、海を埋め立てして
地を築き、1679年に「築地御坊」が再建された。築地と言う地名の由来
も知った。築地御坊と呼ばれることによって、その一帯が築地となった
のだろう。

1923年の関東大震災で堂宇を焼失し、火に強い建物として、1934年に
建築家・伊東忠太設計による古代インド仏教様式の外観を持つ本堂が
完成した。今でも斬新な建造物に見える。当時の人々は恐らく度肝を
抜かれたことであろうと想像される。

伊東忠太らしく、堂内にはいろんな動物が棲んでいる。動物を探しながら
堂内を観て回るのも楽しい。牛、馬、獅子、鳥、猿、象など。仏教的な意味
を考えてみるのも面白い。

お坊さんのご説明の後、質疑応答の時間もあり、皆さんいろんな質問を
されていた。「阿弥陀さんに、観音・勢至を脇侍とされる三尊形式では
祀らないのですか」(小池さん)の質問に対し、浄土真宗は阿弥陀様一仏
に帰依していますとのご回答でした。

一通り、拝観した後、記念撮影し、早めの昼食に築地名物の寿司店へ
向かった。時間も早めのため、直ぐに入店できた。注文の品が出てくる
まで、多少時間はかかったが、リーゾナブルな値段でもあり、合格。

昼食後、解散とした。築地で買い物をする組、もう一度築地本願寺で
正面からご本尊を拝観する組に分かれた。

          築地本願寺本堂      お坊さんの解説を拝聴

        本堂を背に記念撮影    本堂内陣を清掃されるスタッフ


昼食後には本堂も開扉されており、正面からご本尊を拝観できた。

        ご本尊を参拝される会員   ご本尊・阿弥陀如来立像


2014年6月20日金曜日

今月の学習会は「須弥山世界と四天王」


6月の定例会は26名の参加があり、学校形式の配席で進めた。
今回は、体験談や研究の発表者が決まっていなかったため、幹事が
「須弥山世界と四天王」と題してのミニ講座を開いた。

須弥山世界の前に毘盧舎那如来の蓮華蔵世界とはどんな世界なのか
を図を見ながらイメージして頂いた。
次に、取り上げたテーマは以下の通り
①仏を生む仏「毘廬舎那如来」とはどんな仏か?
②蓮華蔵世界の小世界=「須弥山世界」とはどんな世界?
③なぜ須弥壇の四方に四天王が配置されるのか?
④邪鬼は四天王に踏まれているのか、四天王を支えているのか?
  等々。
      蓮華蔵世界の図     東大寺、唐招提寺の毘盧舎那如来

       須弥山世界の図      東大寺戒壇堂の四天王と邪鬼

終了後の感想の中に、インドの人はそんな昔(4世紀頃か)に、このような
世界観を持っていたとは驚きとの声も聞かれた。

聖徳太子創建の「大阪・四天王寺」、聖武天皇創建の「奈良・東大寺」は、
共に「四天王に護られた国の寺」との呼び名がある。四天王が国家の
守護神としていかに心強い存在であったか、また同時に仏教が根付くに
当たり果たした役割も強大であったと思われる。

これからは、ご本尊ばかりでなく、須弥壇を護る四天王、邪鬼にも注目し
て頂けると嬉しい。

今月の拝観寺院「築地本願寺」について、もう一人の幹事・井戸さんから
見どころの解説があった。
★今後の予定は・・・
  (7月)世田谷区・玉川大師、 (8月)目黒区・大円寺&松岡美術館
  (9月)小平市・平櫛田中彫刻美術館、(10月)港区・サントリー美術館

☆☆7月の定例会は東京藝大の中嶋莉恵さんの講演会を予定
    お楽しみに・・・