2020年1月25日土曜日

文京区 定泉寺(じょうせんじ)を参拝!


1月23日(木)朝から雨模様の天気。文京区、浄土宗の寺院
定泉寺を参詣した。参加者は少人数で8名。かつてのメンバー
牧野さんも加わり、男性7名、紅一点の中島さんという顔ぶれ
でスタート。

幹事の井戸さんに手配して頂き、定泉寺参拝が決まる。地下鉄
本駒込駅を降りて地上に出ると、本郷通を挟んで真向かいに、
定泉寺の門が見える。到着を告げると、本堂の扉を開けて頂き、
堂内に案内された。

最初に、恰幅の良いご住職から、定泉寺の縁起をお聴きした。
『元和七年(1621)旧本郷弓町(文京区本郷)にあった
 太田道灌の矢場跡を旗本の蜂谷九郎次郎善遠が拝領し、堂宇を
 を建て、開山に増上寺の定誉随波上人を迎えたっことに始まる。
 明暦の大火のあと、現在地に移転された。』
 なお、矢場(やば)とは弓矢の練習場のこと。

続いて、定泉寺のご本尊の阿弥陀如来や江戸三十三観音
第九番札所本尊の十一面観音菩薩を拝観させて頂く(❶)。
❶本堂の仏さまを拝観
1.本堂内の仏様
  ご本尊は阿弥陀如来坐像は厨子の中に安置されている(❷)。
  この厨子が修理される際に、延宝元年の年号が記されて
  いることを確認されたそうだ。延宝元年は1673年。

  ご本尊の右手には数多くの仏像が並んでいる。上段の中央
  に、厨子に入った十一面観音菩薩が祀られている(❸)。

  この十一面観音像は、江戸三十三観音札所昭和新撰の復興に
  当たり、三重県のお寺から遷座されたとのこと。小ぶりで、
  台座、光背と良くまとまった観音像だ。
❷定泉寺のご本尊・阿弥陀如来 ❸江戸三十三観音札所・十一面観音

2.本堂に安置されている位牌やお骨
  お堂には、多くのご位牌やお骨が納められている(❹❺)。
  小さなお骨は、赤ちゃんや稚児のご遺骨をお預かりし、
  春、秋のお彼岸に供養されているとのこと。
❹ご位牌           ❺小さなお骨

3.堂内の荘厳物
  本堂は、様々なもので荘厳されている。開山、定誉随波上人
  揮毫の「南無阿弥陀仏」(❻)、十一面観音菩薩の絵(❼)、
  蓮の花が咲く池の絵(❽)、欄間には音楽を奏でる天女(❾)、
  更には、窓はステンドグラスになった蓮の花(❿)等々。

  その他、浄土曼荼羅図や、釈迦涅槃図像なども掲げられ、
  極楽浄土をイメージさせる空間となっている。
❻開山揮毫の名号

❼十一面観音菩薩の絵    ❽蓮の花が咲く池の絵

 ❾音楽を奏でる天女     ❿ステンドグラスの窓

4.境内の堂塔
  境内には、六阿弥陀仏の宝篋印塔、五重の層塔、夢現地蔵菩薩
  のお堂などが立つ。残念ながら、雨模様であり、夢現地蔵菩薩
  (⓫⓬⓭)だけを拝観した。
  
  ご住職のご説明によると、「夢現」とは「ドリームカムトゥルー」
  とのこと。夢を実現させてくれるお地蔵さんとは何と有難いこと
  だろう。ドリカム地蔵をお参りしてから山門(⓮)を出た。
⓫夢現地蔵菩薩堂      ⓬夢現地蔵菩薩(拡大)

⓭地蔵堂の天井       ⓮定泉寺の山門

5.定泉寺のご住職
  定泉寺のご説明を通し、ご住職のお人柄を感じた。
  「こども食堂」や「著名な音楽家のコンサート」など
  地域の人々と様々な交流がなされている。

  お寺が正に地域コミュニティとなっている(⓯)。その
  活動内容に大変敬服した。
  定泉寺のホームページにアクセスすると良く分かる。
⓯HPでメッセージを発信されるご住職

6.近くの寺院
  定泉寺から次に向かう途中に、常徳寺の境内(⓰)に入り、
  思いがけないお地蔵さんと出会った。身代わり地蔵尊と
  命名されている(⓱⓲)。

  その地蔵尊のモデルとなったのが福島県会津・勝常寺の
  雨降り地蔵尊と分かって、急に親しみを感じた。
⓰常徳寺境内を覗く  ⓱身代わり地蔵尊解説

    ⓲身代わり地蔵尊  ⓳雨降り地蔵尊(国・重文)
              (福島県会津 勝常寺)

7.駒込大観音(こまごめおおがんのん)
  駒込大観音でも、観音堂内で、ご住職からご説明があった。
  駒込大観音は七月九日と十日にお参りすると四万六千日分の
  ご利益がある『四万六千日(しまんろくせんにち)』の縁日
  とされている。

  今は、同日に『ほおずき千成り市』が開催され賑わっている
  とのこと。ぜひ、その日にお参りしたいものだ。
⓳駒込大観音

  拝観を終え、8人で歓談昼食。寒さに負けずに楽しんだ。






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