杉並区の八幡宮・八幡神社は下に掲示の一覧表の通りである(①)
(東京神社庁HPによる)
筆者の自宅近くにある神社でありながら、今まであまり注目して
眺めていなかった。改めて、その由緒等確認して行きたい。
2021年8月20日金曜日
<神仏習合❻> 杉並区の八幡宮・八幡神社
2021年8月15日日曜日
<神仏習合❺> 僧形八幡神像
日本で一番多い神社と言えば八幡宮・八幡神社である。全国4万社以上
と言われる八幡神社の総本宮は大分県宇佐市の宇佐神宮である。(①)
社殿造営の縁起とご祭神は境内掲示板(②)に書かれている。
八幡大神(はちまんおおかみ=応神天皇)、比売大神(ひめおおかみ)、
神功皇后の「八幡三神」をご祭神に社殿が順次造営されて行った。
ご祭神の降臨と社殿造営を解説すると次の通りとなる。
1.ご祭神
神代に三神の比売大神(宗像三女神として有名)が宇佐の御許山
(おもとさん)磐座(いわくら)に降臨する。次に欽明天皇32年
(571年)に応神天皇の御心霊が現れる。比売大神が地主神として
信仰されていた地に八幡大神が現れた。
宇佐の地は宇佐氏、辛島(からしま)氏、大神(おおが)氏の信仰
が重なっている。即ち、宇佐氏は原始磐座信仰、辛島氏は新羅の神を
祀り、女性シャーマンを出す氏族、大神氏は誉田別(ほむたわけ)の
八幡信仰があり、3つの信仰がベースとなっている。
2.社殿の創建・造営(宇佐神宮のHPによる)
一之御殿(ご祭神は八幡大神)が神亀2年(725年)
二之御殿(ご祭神は比売大神)が天平元年(729年)
三之御殿(ご祭神は神功皇后)が弘仁14年(823年)と伝える。
宇佐神宮の創建は725年となる。
との結びつきの中で神像が生れた。その先駆的な役割を果たしたのが
2021年7月30日金曜日
<神仏習合❹> 神身離脱はなぜ起こったのか?
神宮寺創建の要因となったことに「神身離脱思想」があったということは
前回のブログで触れた。神が神の身を離れて仏に救いを求めるとはただ事
ではない。なぜそのようなことが起こったのだろうか。
その背景には当時の神祇官制度による全国統治にひびが入って来たことが
挙げられる。義江彰夫氏は『神仏習合(岩波新書)』で次のように書かれ
ている。
〇神祇官(じんぎかん)制度をめぐって
「奈良時代後期に端を発し、平安時代初期以降全国的な現象として、地方
の有力な神々が神であることの罪と苦悩を訴え、神の身を離脱して、
仏教に帰依する動きが広く出るようになるとすれば、これらの神々を
束ねて制禦することによって人びとの心をつかみ、その全国統治をゆる
ぎないものにしようとした律令国家にとって、事は重大であった。とり
わけ律令国家において、これら全国の神々を統合する行政を委ねられて
いた神祇官の受けた打撃は深刻であった。」
なお、神祇官とは行政の役所名であり、役職ではない。そこの長官を
「神祇伯(じんぎはく)」と言う。それでは、神祇官で行っていた祭祀
とは、具体的にどのようなものだったのだろうか。
〇神祇官での祭祀とは・・・
1.全国の神社から祝部(はふりべ)と言う神職が、神祇官に集められ
祭祀が催される。
2.神々への捧げ物を前に、神祇官の役人が祝詞を読み上げ、その後に
その捧げ物が祝部に班給される。この捧げ物を幣帛(みてぐら)と
言い、皇祖神らに捧げられた稲穂はじめ最良の収穫物を指す。
3.この幣帛は皇祖神の霊で満たされ、豊作を引き出す力を持ったもの
と考えられ、持ち帰って、再び豊かな収穫が期待される。
4.皇祖神への感謝の気持ちを引き出し、租税を徴収するシステムが
神祇官制度と表裏一体になっている。
〇神身離脱がなぜ起こったのか、
1.地方の神々の苦悩は、地方を支配してきた豪族層の苦悩と言われる。
2.神祇官制度による徴税システムに疑問を感じていたのではないか。
3.その行き詰まりを解決するのに、仏教に救いを求めたことこそ
「神身離脱」であり、「神宮寺創建」となって行った。
4.神身離脱して仏教に帰依する神々は、ちょうど釈迦の教えに接して、
仏教に帰依した(取り込まれた)古来インドの神々を思い起こさせる。
梵天、帝釈天、毘沙門天、吉祥天、弁財天など皆、仏教の守護神、
福徳神となっている。
〇神宮寺の持つ意味
1.神宮寺は神を供養するための寺であり、同時に神が修行するための
施設とも言える。そして結果として、神威が増し五穀豊穣に繋がる。
2.山岳修行者による仏教の布教によって、神宮寺の創建が推進された
ことは明らかだ。神祇が仏教と習合しながら国の統治体系が変化し
て行った。
3.神祇官制度による取り立ての徴税システムから、仏教の「布施」と
と言う考え方を取り入れ、神社も好転したようだ。「布施」とは、
功徳を積むため、自ら進んで納める行為を言う。
<続く>
2021年7月21日水曜日
<神仏習合❸> 初期神宮寺の創建
神仏習合の所産に「神宮寺(じんぐうじ)」がある。仏教が伝来した後、
古来からの神祇(しんぎ)信仰とどのような関係性を持って行ったのか。
2021年6月9日水曜日
<神仏習合❷> 神々は山に坐(ま)す。仏はどこに坐すのか?
2021年5月31日月曜日
「神仏習合」について考える
2021年4月13日火曜日
2021年は、国宝指定の仏像「該当なし」?
半年ぶりのブログアップとなる。コロナ禍で活動ができなかったことに
加え、筆者が病気に罹り、手術・入院や退院後の療養・体力回復に時間
を要し、あっという間に半年が過ぎてしまった。
ブログもアップしようとする意欲も湧いて来た次第である。
今年は、見かけた記憶が無い。念のためにと、文化庁のホームページで
が続いた。一方、2000年から見ると、指定のあった年が11年、指定の
















