2015年5月15日金曜日

5月定例会は「仏像の観方・楽しみ方Part2」


5月定例会から当番制で、配席を整えることを始めた。朝比奈幹事から
指名を受けて当番となって人達が9時半に集合し、作業に取り掛かった。
当番になってない方も、何かお手伝いしたいと早めに来られた方が多い。

井戸幹事の進行で定例会が始められた。4月見仏会は東博「インドの仏」を
観覧しての感想について質問が投げ掛けられた。
先月の見仏会参加人数が10名と、極めて少なかっただけに、
感想を言う人も限られている。

「日本の仏像と著しくかけ離れている」「日本の仏像の精緻さを見直した」
「表慶館が素晴らしい建物」など、インドの仏像に対する評価はネガティブな
ものが多いようだ。仏像誕生のプロセスを理解するには、インドの仏像を
知らないといけないと付言した。

Eテレ日曜美術館で放映された「新納忠之介」の話は盛り上がった。
皆さん感動されたようだ。BACでの定例会において、以前、中島憲子さん
から新納忠之介についてのご紹介があったからこそ、今回の感動に
繋がったように思える。中島さんに拍手した。

学習会は、1月16日に引き続き、「仏像の観方、楽しみ方Part2」を話した。
時間的に仏像までは行かず、藤原北家が政権の中枢に上るプロセスに
スポットを当てた話となった。

①第50代桓武~第60代醍醐までの系図
最初に上記系図をお見せし、名前にマルして頂いた。
「僧正遍昭」「陽成天皇」「源融」「光孝天皇」
「在原行平」「在原業平」「素性法師」「藤原忠平」。
この人たちに共通することは何かを投げかけた。
いくつかの回答がある中、暫くして正解が出た。
 
正解は小倉百人一首の歌人。
政治的な話ばかりだと、つまらなくなると思い、質問してみた。
あの天皇が、こんな歌を詠むとは意外とか、相関図を頭に入れると、
違った景色が見えて来る。
 
藤原氏に関連する出来事・政変と通じて、藤原北家の足跡を辿った。
取り上げた政変は
 
「承和の変」「応天門の変」
「阿衡の紛議」「菅原道真の左遷」
 
の4つを解説した。使用した画面の一部を掲載。
 
 ②年表
 
③「承和の変」相関図       ④「応天門の変」相関図

⑤「阿衡の紛議」経緯       ⑥菅原道真 年表
 
皆さんご理解されただろうかと少し、気にかかる。
そもそも、興味があるのだろうか?
参加者の中から、仏教伝来時の蘇我氏と物部氏の
抗争について話してほしいとのご要望が出た。
 
6月の学習会は朝比奈幹事の担当となっていた。
「阿弥陀如来 聖衆来迎像」制作が時間的に厳しいとのこと。
そこで6月は仏教伝来時の崇仏派、廃仏派について
話すこととなった。
 
休憩時間にお勧めした講座は「シニア総合研究協会」のHPに
アップされている。アクセスしてみてください。
 
 
 

2 件のコメント:

  1. この度のお話しもとても面白く聞かせていただきました。とても面白いまとめ方ですよね。おまけに小倉百人一首まで飛び出して、興味が増しました。ただ、たくさんの人物が登場し、複雑に絡み合ったものですから、終わった後、老いた頭の中にはすっかり残っていない状況です…すみません
    今回のお話しは、歴史に強く興味を持ち、理解し、記憶しようと努力する人でないと難しいでしょうね。今回仏像のところまで話が及んでいれば、だいぶ印象が違ったのではと思います。


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  2. もう少し区切って丁寧に解説しないと、複雑だったかなと反省しています。質問が出るくらいだと有難い。時代背景を踏まえて、空海の話をする予定でした。残念ながら、そこまで至りませんでした。次回からもう少し、ゆっくり質疑応答を入れながら進めましょうか。勿論、ご要望があればの前提です。

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