2020年4月6日月曜日

法隆寺は国宝文化財の宝庫①!


楽しみにしていた展覧会は、新型コロナウイルス感染防止
のため、博物館が休館となり、観覧できない。
法隆寺金堂壁画と百済観音』は、当初3月13日に始まり、
5月10日まで開催の展覧会だった。ところが、初日から
全く開かれていない(❶)。
❶特別展案内チラシ

そこで、法隆寺の宝物について調べてみた。39件の国宝
勿論、日本一の多さ。39件の内訳は、建造物18件、彫刻
18件、工芸品3件。

有形文化財は、建造物美術品に分類され、美術品は更に、
絵画、彫刻工芸品、書籍・典籍等に分類される。その中で、
日頃、目にする建造物、彫刻、工芸品に焦点を絞った。

奈良県所在の3寺院、法隆寺、東大寺、興福寺には国宝の
文化財が実に多い。特に、彫刻は3寺院で日本全体の36%
を占める。仏教寺院としての歴史や格式を物語っていると
思える(❷)。
❷奈良3寺院の国宝件数

なお、文化財を所有者ごとに調べるには、文化庁HPの
国指定文化財等データベース」が大変便利だ。
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/index


法隆寺の国宝39件の明細は❸の通り。先ずは、建造物の
国宝から見て行きたい。境内の伽藍配置は❹の通りであり、
西院伽藍の南大門(A)から、東院伽藍の鐘楼(V)まで18の
建造物が国宝指定を受けている。(黄色で表示の堂塔名)

❸法隆寺の国宝      ❹法隆寺の境内図

西院伽藍、東院伽藍別の写真上に、堂塔名を表示した(❺❻)。
国宝は堂塔名を赤枠で囲んだ。なお、東大門だけは、写真に
写っていない。
❺西院伽藍の堂塔     ❻夢殿のある東院伽藍

現在の堂塔が建立された年代は、飛鳥時代4棟、奈良時代6棟、
平安時代3棟、鎌倉時代4棟、室町時代1棟となっている。
飛鳥時代の4棟とは、中門、金堂、五重塔、廻廊。

それぞれの堂塔やその内部に安置された仏像についての特筆事項
は、次回にまとめたい。





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