台風が熱帯低気圧となるも、雨風が心配される中、会員15名が西武
多摩湖線一橋学園駅に集合。皆さん日頃の心がけが良いか、雨風の
影響は全く無かった。一橋学園駅から徒歩10分で美術館に到着。
小平市は平櫛田中さんが昭和45年から昭和54年に107歳で亡くなる
までの10年間過ごした場所であり、その邸宅が美術館となっている。
最初に、田中(でんちゅう)さんについてのビデオを視聴した。「生い立ち」
と「鏡獅子制作プロセス」の2本で約35分。基礎知識をつけてから館内を
観覧した。1階と地下室に「彫刻」、2階に「書」が展示されていた。
一つ一つ丁寧に観覧。作品の素晴らしさと合わせて、田中さんのパワーに
皆さん驚かれたようだ。「60、70洟垂れ小僧、男ざかりは100から、100
から」の名言でも分かる。
作品の中には風貌がどことなく岡倉天心に似ていると思った像がいくつか
あった。田中さんは岡倉天心をイメージしながら制作されたのではないか
と想像する。
しっかりした装丁の作品集が予想外の安価であったため、直ぐに購入して
しまった。
【平櫛田中作品集 表紙】
【作品集に掲載の彫刻】(作品集写真)
鏡獅子・鏡獅子試作頭 降魔
一通り観覧した後、記念館(田中さん居宅)へ移り、記念撮影をした。
美術館の方の好意で、普段は入ってはいけない砂を敷き詰めたところ
に並び、写す。(シャッターまで押して頂きありがとうございました)
記念撮影を済ませ、田中さんが住まわれていた記念館の中を見学した。
中庭を囲み、その周囲に客室、居間、寝室、展示室等がある。玄関に
掛かっていた額にも田中さんのもう一つの名言があった。
『いまやらねば いつできる わしがやらねば たれがやる』
「いつやるか? 今でしょ!」 某予備校講師の流行語を思い出した。
中庭 玄関に掛かる額
直ぐ近くに玉川上水緑道がある。帰りは緑道を歩いた。この道を田中さん
も歩いたことだろう。
玉川上水を眺める皆さん
一橋学園駅で電車に乗り、国分寺駅下車。駅ビルのレストランで昼食を
取り、その後解散。今日も一日ゆったりと過ごせました。(合掌)