2013年8月29日木曜日

ゆうゆう西荻北館 引き続き下期利用確定!!

 
  利用申込団体一覧     理事長の話を聴く代表者
 
本日10時、ゆうゆう館利用団体の代表者が集まり、H25年度下期の
利用について抽選会がありました。(お蔭さまで、抽選もなく要望通り)
引き続き、第3金曜日午前、同じ部屋の利用が可能と決定。
 
ゆうゆう西荻北館運営の薗部理事長がご挨拶の中で、区立施設の
再編整備計画(区のホームページで公開)についてご説明がありました。
先々は今と同じようには使用できないかもしれませんと、残念な思いを
にじませていました。
 
参加者からも困惑の声が上がり、杉並区が長寿番付全国ベスト10
に入るのも、ゆうゆう館での活動が大きく貢献しているのではないかと
力説される方もいました。
この事に関連して、日経新聞の取材を受けたことも話されていました。
 
我々の活動ができるのも、半年単位での計画が立てられるからであり、
毎月の会場探しが必要となれば、継続困難になるのではないかと思わ
れます。
再編整備計画を見守りながら、適切な対応が必要と感じた次第です。
 
 
 


2013年8月21日水曜日

藪内佐斗司展「やまとぢから」を体感!

 
 
群馬県立館林美術館     展示会場入り口
 
 
 

        孫悟空、猪八戒、沙悟浄     小天狗と治道翁
                            (後ろは鹿坊、鹿爺)
 
阿修羅童子
 
沙羯羅童子
 
迦楼羅童子
 
魔王
 
群馬県立館林美術館で開催中の藪内佐斗司展「やまとぢから」を
鑑賞した。故郷での墓参りの帰り、立ち寄った次第。
 
「やまとぢから」と題した展覧会は、藪内佐斗司さんの30年以上
に及ぶ活動を紹介する全国巡回の展覧会。福井市をスタートし、
堺市を経て、今回、故郷の館林で開催されている。
 
藪内さんは、せんとくん生みの親であり、東京藝術大学 大学院
文化保存学教授としてご活躍。NHKの講座でもお馴染み。
 
駐車場から美術館入口までの距離が長い。敷地面積が広大。
展示は3部構成となっており、会場も分かれる。受付後、最初に入場
したのは第2部平成伎楽団の会場。
 
ここは写真撮影が可能とのことで、ばちばち撮影。せんとくん似の
作品が会場一杯に展示されている。中には強面の大きな像もあり、
迫力もある。これらの像は、せんとくんの仲間たち「平成伎楽団」の
メンバー。その「平成伎楽団」については掲載の解説ご参照。
 
三蔵法師のお供、孫悟空、猪八戒、沙悟浄もいる、八部衆の
メンバー阿修羅童子、沙羯羅童子、迦楼羅童子もいるし、仏教的
世界を楽しく紹介している。
 
第1部「こころとからだ」では、仏教、神話をはじめ薮内ワールドを
展開している。(第1部、3部は写真撮影禁止のため、画像なし)
 
第3部「伝世古~文化財保護への取組」が私には一番関心の高い
会場。修復像、模刻像が展示されており、じっくり拝観。
 
展示の阿弥陀如来立像は、藝大の中嶋莉恵さんの講演会(6月)で
お聴きした像ではないかと思う。確かに素晴らしい阿弥陀像だ。
快慶作 大日如来坐像 模刻や運慶作 静岡・願成就院の毘沙門天
立像 模刻の展示もあった。
 
運慶や快慶の作品(模刻)まで間近で見られ、嬉しい。毘沙門天は
今年国宝に指定されている。益々有難味が増す。
 
藪内先生が影響を受けた伎楽面の模刻像も3点展示されていた。
今まで以上にまじまじと眺めた。味わいのあるお顔だと改めて感心した。
 
「やまとぢから」とは・・・(ジュニアガイドから抜粋)
インドの国からアジアの国々を通って、日本に伝わった仏教は私たち
の先祖と深く関わりながら、私たちのこころ豊かにしてきました。
「やまとぢから」とは、日本人が大昔から伝えてきた知恵や生きる力
のみなもとです。
 
墓参りを済ませ、ほっとした後、素晴らしい作品を鑑賞できた。
大変充実した一日となった。
 
 
 


2013年8月16日金曜日

8月定例会は美術館・博物館の紹介


8月定例会には13名が参加。夏休み・お盆休みを、お孫さんと過ごされる
ため等で、定例会をお休みの方が多くいました。

定例会では、先月拝観した柴又帝釈天の「法華経説話彫刻」をスクリーン
に映し、精緻な彫刻を再度鑑賞。

情報のご提供では・・・
①東京国立博物館・東洋館 仏像の旅 ②根津美術館 曼荼羅展をご紹介
致しました

「曼荼羅」は、両界曼荼羅(胎蔵界・金剛界)と東寺講堂・立体曼荼羅の
学習をしました。

天平期の仏像については「古寺名刹こころの百景 興福寺」の録画を
視聴し、合わせて興福寺仏頭(こちらは白鳳期)についての基礎知識
も押さえました。

9月の見仏会は東京藝大 大学美術館の国宝興福寺仏頭展を予定して
います。お楽しみに!!




   胎蔵界曼荼羅                      金剛界曼荼羅
 
興福寺(旧山田寺)仏頭
 


 



2013年8月11日日曜日

根津美術館で曼荼羅展を鑑賞!

            

          根津美術館入口           通路
 
金剛界八十一尊曼荼羅
 
                     (絵葉書)
             同上 (部分)     大日如来坐像
 
昨日、青山の根津美術館で「曼荼羅展」を鑑賞して参りました。
一口に曼荼羅と称しても、沢山の種類があることが良く分かりました。
特に印象に残ったのは、「金剛界八十一尊曼荼羅」、「愛染曼荼羅」
(ポスターやチラシにも掲載)、「兜率天曼荼羅」などです。
 
「金剛界八十一尊曼荼羅」は金剛界曼荼羅の中央部分「成身会」を
独立させた曼荼羅です。大日如来を中央にして、その周りを如来や
菩薩が固め、仏の智慧がいかに拡がっていくかを示す基本中の基本
となる曼荼羅のようです。
 
また、大日如来以外の仏を中心に据えた曼荼羅を別尊曼荼羅と呼び
ます。その中で「愛染曼荼羅」では中央に愛染明王が描かれています。
いかにも密教的な色彩の強い曼荼羅と感じました。
この曼荼羅は人々の和合を願う敬愛法(きょうあいほう)の本尊画像
とのことです。
 
私たちに馴染み深い弥勒菩薩は天界の兜率天に住しています。
その兜率天の様子が曼荼羅として描かれ、主殿にに坐す弥勒菩薩
から強い光が放たれています。大変印象深い一幅です。
 
一般的に、曼荼羅と言えば、金剛界と胎蔵界の二つがあります。
「大日経」が説く世界観を図式的に表したものが胎蔵界曼荼羅、
「金剛頂経」が記す悟りへのプロセスを図示したものが金剛界曼荼羅。
前者は慈悲と智慧が融合して展開、後者は智慧が展開と言えそうです。
 
胎蔵界曼荼羅には414尊(or 409尊)、金剛界曼荼羅には1461尊
(成身会だけで1061尊)の仏が描かれているとのことです。正に仏に
満たされた宇宙です。
 
今まで、曼荼羅と言えば、京都・東寺の立体曼荼羅を思い浮かべて
いました。この曼荼羅も羯磨曼荼羅と言って、曼荼羅の一形態です。
 
今回の曼荼羅展を通して、絵画の曼荼羅に大変興味が湧き、美術館で
密教絵画の冊子まで購入してしまった次第です。
 
【お知らせ】
広報「すぎなみ」にも掲載の通り、「仏像の見方・楽しみ方」講座の
依頼を受けています。
 仏像の見方・楽しみ方