2013年1月18日金曜日

小杉さんの短歌教室 「短歌のなかの御仏たち」

 
短歌の解説をされる小杉さん
 
パワーポイント資料をスクリーンに映す

スクリーンに映った短歌と伎芸天の画像 
「諸々の み仏の中の 伎芸天 何のえにしぞ われを見たまふ」
 秋篠寺 伎芸天 川田 順
 
新年第1回の定例会には新規入会の方1名を含め21名が参加。
本日のメインイベントは小杉さんの短歌教室。キャリア30年の小杉さん
からどんなお話が聞けるか皆さん楽しみにして参加されています。
 
パワーポイントで作成の資料には短歌と御仏がセットとなっており、
正面スクリーンに映し出しながら解説をされました。
 
仏像を詠まれた短歌はあまりないとのことです。仏像には歴史があり
その歴史を知らないで詠むことが難しいからではないかということです。
 
ご紹介された短歌の作者は會津八一、永田和宏、川田順、松山ちよ、
昭和天皇、与謝野晶子、佐々木信綱、新島八重(紹介順)でした。
 
また、詠まれた御仏は「法隆寺救世観音」はじめ「広隆寺 弥勒菩薩」
「中宮寺 菩薩半跏像」「法華寺 十一面観音」「秋篠寺 伎芸天」
「東大寺 盧舎那仏」「鎌倉大仏」などです。
 
仏さまの画像を見ながら、短歌の解説をお聞きし、大変よく理解でき、
同時に作者のこころに思いを馳せることができました。
また、小杉さんの穏やかな声で詠まれる短歌は、さながら観音菩薩が
語りかけているように、私には聞こえてきました。
 
「いい歌は、難しい言葉を一切使わないで、情感が伝わりますね」との
解説に、なるほどと得心しました。
 
これからの見仏会が、短歌を詠む吟行となり、小杉先生のご指導を
受けることもいいのではないかと感じた次第です。
 
1月の見仏会は隅田川七福神めぐりであり、「七福神の由来、信仰の
歴史」について学習し、最後に井戸さんから、参拝寺社の見どころに
ついて解説がありました。
 
今年もBACが共に学び、楽しめる会となることを願ってやみません。
 
 

3 件のコメント:

  1.  楽しみにしていました「短歌の中の御仏たち」は素晴らしいお話でした。小杉さんの解説を聞きながら、その短歌を心の中で繰り返し繰り返しよんでいました。仏様が醸し出される何かと短歌が融合しまた新らしい仏像の楽しみ方だ発見できたような気がしました。
    小杉さん 有難うございました。
     帰り道、抜けるような青空の下、こんな駄作をつくってみました(小杉さん笑わないでくださいネ)。
     蒼天の かなたに浮かぶ 弥勒さま そのお姿は 夢かまぼろし

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    1. さすが、岡本さん、反応が早い。素晴らしい感性ですね。

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  2. 蒼く澄みわたった空の彼方に、微かに笑みを湛えて仏様が浮かんでみえるようだ。夢だろうか、いやきっと・・・・・・・岡本さんのお心が御仏と一体になって安らかなひと時を感じられたのではないでしょうか。とても清々しいよいお歌ですね。

    私も空を見るのが大好きで、青空に出会った一日は幸せを感じます。  小杉弘江

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