2017年7月11日火曜日

中野区友愛クラブ連合会「シニア大学」仏像講座開催!


7月11日(火)14時から「なかのZERO大ホール」にて仏像講座が
開催された。炎暑の中、大勢の皆さんがご参加された。主催者発表
で1,000名のご来場があったとのこと。
開会に先立ち、主催者から九州豪雨によってお亡くなりなった方の
ご冥福を祈ることをご提案され、全員で黙祷を捧げた。
主催者のご挨拶        開講直後の会場

☆日常語となった仏教・仏像関連の言葉と由来
  最初に、仏教や仏像に関連する言葉が日常語となっていることを
  ご紹介した。気づいていないだけで、仏教の影響がいかに大きい
  かを示した。 
日常語となった仏教・仏像関連の言葉と由来

1.仏像の接し方、文化財保護の功労者
  仏さまか文化財か、接し方も異なる。また、文化財として保護する
  ことに尽力された方々をご紹介した。4人のエピソードにも触れ、
  人物像を浮き彫りにした。

仏像の接し方      文化財保護に尽力された皆さん

2.仏教の二大テーマ「智慧と慈悲」について
  「智慧と慈悲」について三尊像や胎蔵界曼荼羅からアプローチした。 

(阿弥陀三尊像)           (釈迦三尊像)
智慧の勢至・慈悲の観音   慈悲の普賢・智慧の文殊

(不動三尊像)
智慧の制多迦童子  慈悲の矜羯羅童子

智慧の文殊・慈悲の維摩   智慧の虚空蔵・慈悲の地蔵

(胎蔵界曼荼羅の解説) 
胎蔵界曼荼羅の三部と空海   胎蔵界曼荼羅12院の仏部

胎蔵界曼荼羅 蓮華部     胎蔵界曼荼羅 金剛部

(両界曼荼羅)
金剛界曼荼羅   胎蔵界曼荼羅

あっと言う間に1時間半が過ぎ、台座の解説や「三十三間堂の千手観音」
「安倍文殊院の渡海文殊」のご紹介時間があまり取れなかった。

終了後、7.8名の方が舞台の方へ来られ、ご質問やご感想を言われた。
ご自宅に保管されている仏像の写真をお持ちになり、どうしたら良いか
尋ねられた。銘文もあり、造立の経緯も書かれている。文化財としての
価値を知りたいのであれば、教育委員会などにご相談されてはいかが
でしょうかとお答えした。

また、別の方は、タイなど、東南アジアの上座部仏教の仏像と、日本の
仏像との違いは何かとのご質問があった。現在、東博でタイの仏像を
特別展示されている。上座部仏教の仏像と大乗仏教の仏像がどのように
違うか探りたい。






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