鎌倉国宝館で「特集陳列 長谷寺と鎌倉の名宝」展を開催中。
荻窪東館の仏像サロンメンバーが名宝を観覧した。
西荻北館からは朝比奈さん、渡辺さんが特別参加。
今回、美術史家 關信子先生のお計らいによって、
鎌倉国宝館の学芸員 高橋真作様から出陳仏像の解説をして頂いた。
鎌倉国宝館 展示会ポスター
鎌倉国宝館が昭和3年に開館となったことや、展示スペースの
中央が寺院の須弥壇をイメージした造りとなっていること、更には、
仏像が免震構造の台に乗っていることなどをお聴きした。
東日本大震災の時も、免震構造のお蔭で、全く被害がなかったとのことだ。
最初に、平常展示の仏像からご説明頂いた。薬師三尊像と十二神将の
制作年代を興味深く、拝聴した。
中尊の薬師如来が平安時代、両脇侍が江戸時代、十二神将は
鎌倉時代が8体、江戸時代が4体とのこと。
鎌倉時代の像は運慶の流れを汲む慶派の仏師作のようだ。
平安、鎌倉、江戸の違いが良く分かる。
興味を引いた像は建長寺の千手観音菩薩坐像。「吾妻鏡」に記載の
ある像とのことだ。
北条時頼の病気回復を願って造立された、等身大の像のようだ。
時頼は、意外と小さいと感じた。
その他の像についても詳しく解説頂いた。
いよいよ特集陳列の三十三応現身像の前に移動し、解説をお聴きした。
これだけの像が全部揃っていることは他にない。
ガラスケースの区画毎に7体ずつ展示し、曲がり角はスペースが
狭いため5体とすると、7体×4区画+5体でちょうど33体となり、
ぴったり納まったと高橋さんが喜ばれていた。
どのように展示するかは学芸員さんのこだわりであり、
腕の見せどころであろうと思う。
33体の中で一番目を引いたのは、辟支仏(びゃくしぶつ)像。
興福寺北円堂の無著像を彷彿させる。
無著、世親像は運慶作となっている。
きっとこの像のモデルはきっと無著像ではないだろうか。
高橋様には約50分間、解説をして頂いた。
大変、明快な解説のお蔭で、皆さんの理解が深まり、
関心・興味が更に強くなったように感じた。
各自、もう一度ゆっくり観覧した。
観覧を終え、国宝館を背に、記念撮影をした。
国宝館を背に記念撮影 国宝館を出ると花嫁行列に出会う
国宝館を出て、昼食に向かう。昼食を済ませた後、
希望者で、鎌倉一の古刹・杉本寺と竹の寺・報告寺
を拝観した。
杉本寺 本堂(観音堂)
杉本寺から報国寺へ向かう 報国寺の解説掲示板
報国寺にて 竹林を眺めて一服 報国寺のやぐら
天気にも恵まれ、楽しいひと時を過ごすことができました。
ご参加の皆さんお疲れ様でした。
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