5月定例会は24名。荻窪東グループから3名と新規会員1名の
4名も加わった。
今回は2つのご発表。朝比奈さんの「岡山県・弘法寺の踟供養」と
山森さんの「大分県の石仏と磨崖仏」。お二人とも精力的に活動
される方で、体験談発表の常連となっている。
先月参拝のあきる野市・大悲願寺について、参加者から感想を
伺った。歴史のあるお寺であり、八十八カ所霊場巡りや萩の季節に
もう一度参拝したいとの声も出ていた。
お寺発刊の冊子を見ると、先々代のご住職は真言宗豊山派の
管長をされたことが分かった。格式の高いお寺に違いない。
いよいよ、朝比奈さんのご発表。朝比奈さんは阿弥陀聖衆来迎像を
ライフワークとして制作されている。来迎像の調査に極めて熱心に
取り組まれている。
關信子先生監修の弘法寺の踟供養はぜひ拝観したとのことで、
關先生にご一緒させて頂いた。
発表者が前に着席 朝比奈さんの発表の様子
弘法寺踟供養再興に關先生のご尽力がいかにあったかが、
良く分かった。昭和42年の火災で30年間中断していたものを
復活さすエネルギーは並大抵でないことは容易に想像がつく。
弘法寺踟供養の歴史 弘法寺の場所
弘法寺遠景 踟供養のお面
昭和42年以前の踟供養 昭和42年の火災
昭和9年再興後の踟供養 踟供養行列の様子
来年は再復興20年の節目の年となり、益々全国から注目される
一大イベントとなることを願っている。
BACで弘法寺踟供養拝観ツアーを企画して、エールを送りたい。
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続いて、山森さんの大分石仏・磨崖仏の探訪記。最初に磨崖仏の
意味と歴史について解説された。
磨崖仏とは岩面などに彫った仏像で、移動できないものを言う。
奈良時代の後期に、奈良県内の川に面した岸壁に刻んだものが
初期のものとされるようだ。
その後、平安時代に入ると山岳信仰や密教の影響を受け、最も盛ん
になり、北は東北から南は九州まで広がり、多く造られたとのこと。
鎌倉時代には衰退したようだ。
発表される山森さん 磨崖仏の所在地
大分県には日本国内にある磨崖仏の8割がある。磨崖仏唯一の
国宝も、大分の臼杵磨崖仏。
熊野磨崖仏 臼杵磨崖仏
臼杵石仏群の遠景 ホキ第二群
ホキ石仏第一群
阿弥陀三尊像 地蔵十王像
大日如来 頭部復位 大日如来 年越供養法要
頭部を元の位置に戻すことを復位というようだ。頭が身体の上に
乗り、大日如来も心穏やかになったようにも見える。石造大日如来を
前に年越供養法要を行うとはいかにも大分県らしい。
行く年への感謝と来る年の安穏を願い、臼杵石仏へ祈願・法要を
執り行う。
最後に、アフガニスタン、中国、韓国の石仏についてもご紹介された。
色彩と、石仏は山森さんの得意分野であり、またご発表を期待している。
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