1月5日(土)9時30分、地下鉄丸の内線の荻窪駅改札口に集合し、
新宿山ノ手七福神めぐりを開始する。参加者は総勢36名と、過去
最多人数。今年で7回目(7年目)の七福神めぐりとなる。
お蔭さまで、天候にも恵まれ、穏やかな温かい日和となった。先ずは、
丸ノ内線で新宿御苑前駅まで行き、太宗寺から巡拝スタート。
6グループに分かれ、移動の都度、人数確認をお願いした。
1.太宗寺(たいそうじ)
太宗寺は新宿御苑前駅から徒歩2分。境内でストレッチ(①)、
七福神めぐりに備えた。太宗寺の七福神「布袋尊(和尚)」
(②)を参拝。
不動堂に、不動明王と同居されているのが、不思議に感じる。
布袋和尚は中国出身の禅僧。実在の人物であり、弥勒菩薩の
化身と言われている。
太宗寺は浄土宗の寺院。僧・太宗が開いた草案「太宗庵」が前身
であり、内藤氏の寺地寄進によって太宗寺が創建となった。
浄土宗寺院に、密教のお堂の不動堂があったり、不動堂の中に
禅宗の布袋尊が鎮座されたりと、大変興味深いお寺と言える。
参加者揃って記念撮影(③)をし、次の七福神に向った(④)。
①太宗寺境内でストレッチ ②太宗寺は布袋尊(和尚)
③参加者揃って記念撮影 ④稲荷鬼王神社へ向かう
2.稲荷鬼王神社(いなりきおうじんじゃ)
靖国通りを右折し区役所通りに入る。直進すると、稲荷鬼王神社が
右手に、見えて来る。境内は狭く、御朱印を待つ人で賑わっていた。
七福神の「恵比寿神」を参拝(⑤)。恵比寿神は日本古来の神。
鬼の名の付く神社も珍しい。由緒を見ると、大久保村の氏神であった
稲荷神と熊野から勧請された鬼王権現を合祀し、稲荷鬼王神社となる。
「鬼王」の名を持つ日本唯一の神社だそうだ。
干支の由来に関する解説板(⑥)が目を引いた。今年の干支「亥」は
大変興味深い。「見た目の変化や声高に主張することは吉ならず、
慢心を抑え内部の力を充実させ、自分のあるべき場所で力を使うこと
が『吉』とある。肝に銘じておきたい。
区役所通りから右折し、職安通りを東へ進む(⑦、⑧)。3番目の
七福神は永福寺。
⑤七福神は「恵比寿神」 ⑥神社に伝わる干支由来
⑦次に向かうは永福寺 ⑧職安通りを東へ進む
3.永福寺(えいふくじ)
山門に福禄寿の幟旗が見える(⑨)。福禄寿は境内の小さなお堂に
祀られている(⑩)。福禄寿は七福神の中でも、特に縁起の良い
名前を持つ。「幸福」「封禄」「長寿」の御利益に預かれそうだ。
永福寺は曹洞宗の禅宗寺院。境内には金銅仏の大日如来像と地蔵
菩薩像が並んでいる(⑪)。密教の金剛界大日如来像がなぜ鎮座
されているのだろうか? 疑問を持ったまま、次の七福神へ向かう。
⑨永福寺に到着 ⑩七福神は「福禄寿」
⑪境内に金銅仏の大日如来と地蔵菩薩
4.厳嶋神社(いつくしまじんじゃ)
職安通りで出ると、「山ノ手七福神 抜弁天厳嶋神社」の提灯
(⑫)が目に入る。小さな社に祀られた弁財天を参拝(⑬)。
厳嶋神社の縁起や抜弁天の由来は解説板(⑭)に記されていた。
源義家が奥州征伐をこの地で祈願し、鎮定後、お礼に建てたのが
厳嶋神社。御祭神は市杵島姫尊(いちきしまひめのみこと)で
あり、弁財天と習合して、七福神として祀られている。
それにしても、源義家は何と義理堅いことかと感心する。抜弁天
とは「参道を通り抜けると苦難を切り抜けた」とする庶民信仰が
由来とのこと。
厳嶋神社の塀にはこのエリアの七福神を祀る寺社の地図(⑮)が
掲示されていた。次は法善寺。
⑫抜弁天・厳嶋神社の提灯 ⑬七福神は「弁財天」
⑭厳島神社・抜弁天の解説 ⑮近辺所在の七福神ご案内
5.法善寺(ほうぜんじ)
直ぐ近くに法善寺がある(⑯)。日蓮宗の寺院。七福神で祀る
のは寿老人(⑰)。七福神の中で、一番印象の薄い存在では?
なぜなら、福禄寿と重なる部分があり、福禄寿の陰に隠れた
存在となっている。
寿老人は、福禄寿同様に中国出身で、道教の神。長寿は一番の
願いだから七福神に二人も揃えていると理解した。次は経王寺。
⑯法善寺に到着 ⑰七福神は「寿老人」
スタートしてから大分歩いた。ここから、地下鉄利用コースも
準備しておいた。しかしながら、地下鉄に乗車された方は数名
だけ。皆さんの健脚ぶりに驚いた。
6.経王寺(きょうおうじ)
大江戸線牛込柳町駅のすぐ前に経王寺はある。「大黒天」の
赤い旗が一際目立つ(⑱)。階段を登り、右手のお堂に鎮座
されている(⑲)。
お参りの後、御朱印を頂く。若い女性が受付し、奥でご住職
と思われる年配の男性が次から次へと揮ごうされていた。
写真撮影禁止の張り紙があり、撮影はできない。お堂の前に
小さな露座の大黒天像(⑳)は、フォトジェニック。
大黒天はインド出身。神社では大国主命が音読みでダイコク
となることから、大黒天と同一視され、大黒天として祀られる
ことも良くある。
なお、経王寺は、日蓮宗のお寺であり、開山のお坊さんが、
大黒天像を身延山久遠寺から移して創建されたとある。
参拝を終えた人は、階段の下で待ち(21)、全員揃ったのを
確認して、最後の善国寺に向った(22)。
⑱階段下に大黒天の幟旗 ⑲七福神の「大黒天」を参拝
⑳境内に大黒天の小像 21参拝を終え、階段下で待つ
22最後の七福神へ向かう
7.善国寺(ぜんこくじ)
大久保通りを進み、早稲田通りとの交差点を右折すると神楽坂
通りに入る。直ぐ右手に善国寺がある。通りも賑わい、お寺も
賑わいとなっていた(23)。
境内の掲示版(24)によると、善国寺の毘沙門天像は加藤清正
の守り本尊であったこと、開山となった僧が、関白から贈られ
た像を、安置した像とある。
参拝を終え、またもや全員揃って記念撮影(25)。時刻も午後
1時、新宿山ノ手七福神めぐりも成就できた。ご参加の皆さん
の無病息災、家内安全、諸願成就、世界平和を祈りつつ、散会
とした。(合掌)
頂いた御朱印(26)は荻窪東館で1年間大事にお守りする。
23七福神の毘沙門天を参拝 24善国寺の毘沙門天像解説
25七福神めぐり成就の記念撮影 26新宿山ノ手七福神めぐり御朱印
大勢のため、昼食は分かれて頂くこととした。参加者のお一人、Kさん
ご推薦の店に17名も入ることができた(27、28)。ご一緒させて頂き、
歓談しながら、舌鼓を打った。来年はどこの七福神?
27参加者ご推薦のお店で舌鼓 28シェアして頂き、話も弾む
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