2月15日のBAC定例会において、中島憲子さんが「檀像」
について発表された。
発表される中島さん 発表を聴く参加者
インドの優填王(うでんおう)が香木で釈迦像を造った。その木が
インドでは「栴檀(せんだん)」と呼ばれた。中国では唐代から
「白檀(びゃくだん)」と呼ばれるようになったとのこと。
続いて、白檀の材質や白檀で作られた仏像「檀像」の説明があった。
また、白檀を産出しない中国、日本で代用材として使われた木材は
一覧表にして解説(①)
一通り、話された後、画像をスクリーンに映し、檀像を紹介された。
(解説付きの画像は②~⑫の通り)
十一面観音神呪心経義疏で規定されているためか、檀像の観音像が
多いように思える。(②、③、⑤、⑥、⑦、⑧)
諸尊仏龕 は律令国家が大極殿などで行う最大の国家仏事の本尊に
白檀仏龕 が迎えられていたそうだ。また、天皇や貴人の念持仏
とされたようだ。(④)
①代用材の一覧 ②東博・十一面観音立像
③法隆寺・九面観音立像 ④金剛峰寺・諸尊仏龕
⑤海住山寺・十一面観音立像 ⑥奈良博・十一面観音立像
⑦法隆寺・如意輪観音坐像 ⑧小松寺・浮彫如意輪観音坐像
⑨仁和寺・薬師如来坐像 ⑩東寺・兜跋毘沙門天立像
⑪清涼寺・釈迦如来立像 ⑫宝菩提院・菩薩半跏像
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