2019年5月3日金曜日

新国宝・重文指定の彫刻が東博に展示!


東京国立博物館に展示の新指定国宝・重要文化財仏像彫刻を
観覧した。東寺展を観た後、ついでに観られるとは幸運だ。
平成館のエスカレーター前に案内板(❶)が立っていた。
❶新指定国宝・重文の案内板

新指定の仏像彫刻一覧は❷、❸の通り、国宝2件、重文8件
となっている。東博のHPにもアップされている。(下記)

<新指定国宝・重文彫刻の一覧表>
❷一覧表その1      ❸一覧表その2

1.国宝指定の仏像彫刻
  1件目は京都山科・安祥寺の五智如来坐像(❹)。安祥寺は
  空海の孫弟子、恵運(えうん)が開山。現在開会中の東寺展
  には恵運請来の観智院五大虚空蔵菩薩坐像が出展されている。
  
  2件目は唐招提寺の木彫群6躯(❺、❻)。天平時代の木彫
  像として、貴重な存在と言える。

  展示されていたのは、安祥寺像で3体、唐招提寺像で2体。
  今回の国宝指定で、国宝の数は、138件となる(❼)

❹京都・安祥寺 五智如来坐像  ❺奈良・唐招提寺 木彫群六躯①

❻唐招提寺 木彫群六躯②   ❼国宝指定仏像の件数

2.重要文化財指定の仏像彫刻
  重文指定は❽~⓫の通り。入口付近で最初に目にする、江島神社の
  弁才天坐像(❽左)は、特に美しいと感じた。

  また、強烈な印象を持ったのは、新薬師寺の地蔵菩薩立像(⓫左)。
  裸形像の仏像は、今まで写真でしか見たことが無かった。仏の
  印象が違って来る。

  福岡・萬行寺の阿弥陀如来像(⓫右)は快慶風で凛々しい。重文に
  指定されるだけあり、それぞれ皆、何か光るものがある。

❽            ❾

❿             ⓫

毎年、この時期には新指定の仏像を一度に観覧できる。いつも
楽しみにしている。

特別展の「空海と仏像曼荼羅」を堪能し、新国宝・重文を眺め、
更には「密教彫刻の世界」も観ることができた。三本立て映画
のような割安感だ。仏像ファンにとって大満足の一日となった。


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