2017年4月8日土曜日

桜を眺め、花まつりの明治寺・新井薬師を巡る!


今日は「花まつり」「灌仏会」「降誕会」「仏誕会」。仏教の開祖、
お釈迦様の誕生日。小雨の降る中、荻窪東館「仏像の魅力を
楽しむサロン」のメンバーがJR中野駅北口改札に10時集合。
新メンバーも1名加わり、参加者19名。

サンプラザ前のバス停からバスに乗り、百観音明治寺へ向かった。
バスは観光バスのように、賑やかな話し声や笑い声でいっぱい。
貸し切り状態となる。

江古田二丁目で下車し、明治寺まで数分歩く。到着するなり、
先ずは、本堂でご本尊を参拝し、その後、秩父三十四観音エリア
から百観音巡拝を始めた。

明治寺へ向かう      明治寺本堂をお参り

百観音道しるべ       百観音霊場のご本尊
百観音霊場(西国33カ所、坂東33カ所、秩父34ヵ所)のご本尊を
予め、確認しておいた。手許には百観音のご本尊一覧とお寺で頂いた
「百観音道しるべ」を持って、巡拝開始。
お気に入りの観音様を探して、ワイワイガヤガヤ。御仏を前に、
いささか無礼であることを気にしながらも楽しく、賑やかに巡る。
百観音を巡拝される皆さん   百観音霊場を背に記念撮影
            (筆者 撮影) 
花まつりで甘茶のおもてなしがあり、有難く一杯頂く。最後に記念撮影し、
明治寺を後にする。

次に向かった先は新井薬師。歩いて移動する組、バスで移動する組とに
分かれた。新井薬師は桜祭りも開催され、屋台がたくさん並んでいた。

「瑠璃殿」の扁額が掛かる本堂を参拝する。内陣にまで上がり、間近で
ご本尊を拝観。本尊後ろに厨子があった。本尊は秘仏となっているようだ。
新井薬師のご本尊は表側薬師如来、裏側如意輪観音の二仏一体の像で
あり、寅年のみご開帳となるようだ。

本日拝観した像はお前立ということになる。左右の壁上部には十二神将
の彫像が祀られていた。数年前に造立された、彩色の鮮やかな像だ。
新井薬師の本堂(梅照院HPから)

新井薬師は桜祭り     境内で歓談する参加者

新井薬師を出る

お昼時となり、新井薬師を出て、昼食できるお店を探して歩いた。
運良く、カレー店に15名全員が坐れた。インド人と思われる方が
経営されているようだ。美味しく、リーゾナブルな料金に大満足と
なった。

観音さま、お薬師さまをお参りし、桜も愛でて、仲間と歓談。
本当に楽しい一日となる。


2017年3月25日土曜日

「仏像の観方・楽しみ方講座」開催のお知らせ


杉の樹大学同窓会主催の仏像講座が開かれます。毎年4月に実施され今年が
5年目、5回目となります。今回は観音菩薩にスポットを当て、お話しさせて
頂きます。

2017.3.11 広報すぎなみ      仏像講座内容

慈悲深いほとけの代表として、観音菩薩は絶大な人気です。
観音さまの魅力に迫りたいと考えております。お時間のある方はどうぞ、
ご来場ください。




2017年3月17日金曜日

2017年国宝指定の仏像を紹介


3月定例会は20名の参加。今回初めて、くじ引きで4グループに
分かれて着席。最初に、先月参詣した川崎市登戸 光明院について、
グループ内で感想を述べあった。
少人数だと、比較的発言しやすいようで、話が盛り上がっていた。

文化庁から、今年度(2017年)国宝指定にされる仏像が発表された。
そこで、国宝に指定される3件5躯の仏像を紹介した。深大寺の
釈迦如来倚像が国宝となったことは、地元東京として、大変嬉しい。
文化庁から発表された内容   ①東京・深大寺 釈迦如来倚像
 
②奈良・法華寺 維摩居士坐像  ③大阪・金剛寺 大日如来坐像
                   不動降三世明王坐像

4月18日(火)~5月7日(日)まで、東京国立博物館で公開される
ことになっている。BACで観覧することが決定した。
 
合わせて、2001年以降、国宝に指定された仏像もご紹介した。
 
2001年以降 国宝指定の仏像
 
今後の運営についても4グループで、意見交換をした。出来る限り、
会員が主体的に参加する運営を目指すこととした。


2017年3月12日日曜日

根津美術館「高麗仏画」を観覧!


3月11日、根津美術館特別展「高麗仏画」を、荻窪東メンバーの
11名が観覧した。仏像彫刻に比べ、仏画に接するする回数は少ない。
まして、朝鮮半島の高麗仏画をまとめて鑑賞するのは初めてのことで
あり、大変興味深い。

特別展の解説文に「朝鮮半島全域を統一した最初の王朝、高麗
(918~1392)は、仏教を国の支柱と定めた」とある。
(新羅が最初に統一したのでは? と思っていた。)
仏画に描かれる仏教思想を知るのも面白い。日韓の違いはあるの
だろうか?

高麗仏画特別展案内チラシ
(表)            (裏)
 
最初に目を引いたのは、紺紙銀字のお経。漢字で書かれた文字を見ると、
親しみを感じた。漢字や仏教文化を共有する国として、身近な存在と言える。
達筆な文字と見事に描かれた図像に感心。(画像①) 現在、近くて遠い国
となっているのが残念。
 
<画像は高麗仏画の図録から>
①紺紙銀字文殊師利菩提経
(京都国立博物館)
 
次に注目したのは、阿弥陀三尊・二比丘像(②)と阿弥陀八大菩薩像
(③、④、⑤)。
 
解説文では二比丘像が阿難と迦葉とある。主尊は阿弥陀ではなく、
釈迦ではないかと思った。しかし、最前列に鎮座する左脇侍・菩薩の
宝冠前面に化仏があり、観音菩薩となる。このように、観音・勢至と
阿難・迦葉の組み合わせでは主尊は何かと戸惑う。
尊像名は主尊を阿弥陀としたから、阿難・迦葉と特定しないで、
二比丘像としたのかもしれない。
 
図録の解説によると、日本で大正3年、文化財指定の時には、
「釈迦三尊及び阿難迦葉像」となったようだ。胸前にあげた両手の
印相は日本では釈迦の説法印とされたとのことだ。
一方、高麗仏画ではこの印相は阿弥陀となるのが一般的。
②阿弥陀三尊・二比丘像 ③阿弥陀八大菩薩像
(埼玉・法恩寺)     (大和文華館)
 
「阿弥陀八大菩薩」とはどんな菩薩か。初めて耳にする「八大菩薩」。
八大菩薩の前に、阿弥陀如来に対するイメージや役割に日韓で違い
はあるのだろうか。日本では、阿弥陀と言えば、極楽往生のために
来迎して頂ける有難い仏と認識している。いわば、ゴールが極楽往生
であり、その先は論じない。
 
ところが、高麗仏画では極楽往生の後、更に華厳世界へ導かれ、
衆生救済を施さねばならないとある。往生者の目的地は華厳世界であり、
極楽浄土ではない。阿弥陀如来の極楽浄土は、華厳世界の入口に
過ぎない。阿弥陀如来は極楽浄土から華厳世界へと導く役割まで担って
いるとは驚く。利他の精神が最後まで求められている。
④阿弥陀八大菩薩像   ⑤阿弥陀八大菩薩像
(根津美術館)      (徳川美術館)
 
阿弥陀八大菩薩とは、観音菩薩、文殊菩薩、普賢菩薩、弥勒菩薩、
金剛手菩薩、除蓋障菩薩(じょがいしょうぼさつ)、地蔵菩薩、
虚空蔵菩薩とある。この中の一体を勢至菩薩と入れ替える場合も
あるようだ。
 
阿弥陀如来を囲むこの菩薩の顔ぶれを見た時、胎蔵界曼荼羅の
菩薩と重なる。即ち、大日如来を囲む中台八葉院の四菩薩(観音、
文殊、普賢、弥勒)と金剛手院、除蓋障院、地蔵院、虚空蔵院の
各菩薩。正に慈悲と智慧が遍満する曼荼羅の世界
をイメージさせる。阿弥陀八大菩薩像を通して、仏教そのものを
考える機会となったように思う。
 
同時に展示されていた梵天、帝釈天像を拝観した。元々は対で
祀られていた像が、今では別々に保存されている。帝釈天像(⑥)
は現在、根津美術館の所蔵、梵天像(⑦)は興福寺の所蔵となって
いる。 
「興福寺の梵天・帝釈天」案内チラシ
 
 <画像はネットから>
⑥帝釈天     ⑦梵天
(根津美術館)  (興福寺) 
 
梵天像は左袖のところが欠損したままである。一方、帝釈天像は
良く補修されたからか傷みが少ないように見える。いずれも仏師定慶
(じょうけい)作の像。
梵天像は国の重要文化財指定を受けている。帝釈天像は
受けていない。理由は何か、気になるところだ。個人的には
梵天像の方がお顔立ちが良いように見える。
 
定慶と言えば、運慶の父、康慶を師とする仏師で、運慶、快慶
とは兄弟弟子に当たる。
興福寺の金剛力士立像(⑧)は東大寺南大門像に負けず
劣らずの名作と思える。その迫力は凄い。興福寺東金堂の
文殊菩薩坐像や維摩居士坐像(⑨)も名作だ。
【定慶作の国宝諸尊像】
⑧金剛力士立像      ⑨文殊菩薩坐像・維摩居士坐像
 
高麗仏画、定慶作梵天・帝釈天像、共に素晴らしかった。
根津美術館での特別展グループ観覧は、今回で3回目となる。
毎回満足する内容となっている。
 
根津美術館の観覧後、永平寺別院の長谷寺(ちょうこくじ)の
十一面観音立像を毎回、拝観している。
長谷寺
麻布大観音 十一面観音立像 

2017年2月23日木曜日

今月2度目の参拝 登戸「稲荷山光明院」!


小雨混じりの中、西荻グループの15名が登戸の光明院を参拝した。
気温が高いためか小雨も心地よさを感じる程だった。つい最近歩いた
道だけに、スムーズな案内となる。
お寺の方へ来訪をお伝えし、本堂へ上がらさせて頂いた。
気持ち良いご対応に感謝!

到着後、境内を見渡す
 
1.本堂内の諸尊像
  ①五智如来(中央奥)、真言八祖像(両脇)、天燈鬼・龍燈鬼(一番手前)
     真言八祖像は左手前から後ろへ
     龍猛(りゅうみょう)、龍智(りゅうち)、金剛智(こんごうち)、
     善無畏(ぜんむい)。
     右手前から後ろへ
     不空(ふくう)、一行(いちぎょう)、恵果(けいか)、最後に
     空海となる。
 
     天燈鬼、龍燈鬼は興福寺像(運慶の三男康弁作)の模刻像と
     思われる。
 
  ②五大明王(本堂の左側奥)、不動明王と矜羯羅童子、制多迦童子
 
   ③興教大師 覚鑁(五智如来の後ろ、左手奥)、弘法大師 空海(右手奥)
 
  ④壁面の雲中供養菩薩と格天井
 
 
本堂への廊下に飾られた見事な胡蝶蘭
 
2.本堂正面上部の外壁には四天王像 
広目天と多聞天         持国天と増長天
 
3.仁王門の内側に祀られる像 
山号の稲荷山を象徴する荼枳尼天(だきにてん)が向かって右側に見えた。
左側は男性は、どなただろうか?

4.仁王門外側の扁額下には十六羅漢像
 
最後に本堂をバックに記念撮影。仁王門の外に出て、仁王像を再びじっくり
眺めながら、中嶋さんのご苦労を話題に、暫く歓談した。満足の見仏会と
なった。

(筆者 撮影)         市文化財不動明王・二童子像の
            解説板を読む
 
多摩区役所の11階食堂で、美味しく昼食を頂いた。赤魚のA定食とコーヒーで
600円とは本当に安い。ご参加の皆さん、お疲れ様でした。楽しいひと時と
なりました。
  

 
 
 

2017年2月17日金曜日

渡辺亮一さんのテーマは「運慶の仏像」


2月定例会の参加者は23名。今月は、渡辺亮一さんが「運慶の仏像」に
ついて、まとめられたことを発表された。運慶、快慶は東博、奈良博で
特別展の開催が予定されており、正に時宜を得たテーマと言える。
   ☆東博   9.26~11.26 興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」
   ☆奈良博  4.8 ~ 6.4  快慶 日本人を魅了した仏のかたち

発表される渡辺さん        拝聴する参加者の皆さん
 
ご発表は飛鳥時代の止利仏師から定朝までの各時代を代表する
仏師と作品をまとめ次に、運慶、快慶の作品を紹介された。
 
休憩時間に談笑する皆さん
 
渡辺さんの解説を補足する意味で、時代別の造寺・造仏の変遷を
発願者の観点から整理すると・・・
 
①飛鳥…氏族の安穏・繁栄としての氏寺
   蘇我氏➡飛鳥寺(釈迦如来)、 
   聖徳太子一族➡法隆寺(釈迦如来)
 
②奈良~平安前期…天皇家を中心とする鎮護国家的色彩
  奈良(天平)…聖武天皇➡東大寺(盧舎那仏)
  平安(弘仁・貞観)…桓武・嵯峨天皇➡東寺(大日如来・密教到来)
 
③平安(藤原時代)…藤原摂関家
  平安末期…藤原頼通➡平等院(阿弥陀如来)
          白川法皇➡6000を超える造仏記録
          (末法到来で極楽往生を祈願)
 
⑤鎌倉時代…東国武士 ~慶派の活躍~
          (東大寺・興福寺の復興)
 
運慶と快慶の比較が面白い。天才運慶と秀才快慶の違いが
造像において表れている。
興福寺北円堂の弥勒仏坐像(運慶作)と醍醐寺弥勒堂の
弥勒菩薩坐像(快慶作)を比較してみると、運慶と快慶の違いと
併せて、仏(如来)と菩薩の違いも良く分かる。
 
運慶作 弥勒仏坐像(国宝)    快慶作 弥勒菩薩坐像(重文)
 
玉眼でリアルを表現した運慶が、北円堂の弥勒仏では玉眼
にしないで、彫眼にしている。
これは、古式を意識していると同時に仏はあまりにリアルで
あってはいけないと考えていたのではないだろうか。
運慶展、快慶展に備え、更に学習を深めて行きたいと思う。
 
最近読んだ本のご紹介をした。 
☆☆ 「荒仏師 運慶」(梓澤要 著  新潮社)☆☆
運慶の名作がどのような経緯で造像されたか、大仏師運慶の
下で働いた小仏師は誰か等の記述もあり大変興味深く読めた。
僧綱位も法印と最高位まで上り詰めた運慶は当時も、今も、
名実ともにナンバーワンの大仏師と言える。