2016年4月21日木曜日

あきる野市 大悲願寺「伝・阿弥陀三尊像」ご開帳!


あきる野市の大悲願寺は国の重要文化財「伝・阿弥陀三尊像」を
所蔵されている。
立川駅ホームに集合、五日市線に乗り換えて、武蔵増戸駅で
降りる。武蔵増戸駅から線路沿いを歩くこと15分。お寺の塀と
見事な楼門が見えて来る。

重文の三尊像は本日と明日の二日間だけ、ご開帳となる。
年に2日間だけの有難い日と言える。

交通量も少ない道路を歩く     長い塀と門が見えて来る

楼門となった仁王門         仁王門の先に「無畏閣」
 
大悲願寺に到着し、お目当ての三尊像が鎮座する「無畏閣」に向かう。
すでにお堂の中は大勢の参拝者が着席されて、ご開帳を待っている。
ご開帳に先立ち、ご住職の講話が始まった。
ご開帳を待つ参拝者       「無畏閣」の扁額が掛かるお堂
 
「無畏閣」とは観音堂のことであり、このお堂のご本尊は本来、観音菩薩
だったようだ。ご本尊は伝・阿弥陀三尊像。中尊の阿弥陀像は通常の
弥陀定印でなく、釈迦如来と同じ法界定印となっている。
 
ご住職の話によると、中尊が阿弥陀と特定する理由が二つあるそうだ。
一つは、中尊の光背にある種字「きりく」は阿弥陀か如意輪観音の種字。
像容から如意輪ではないから、阿弥陀となる。
 
もう一つの理由は脇侍が観音、勢至の菩薩であるから。それぞれの
光背にある種字も「さ」、「さく」となっており、観音、勢至に間違いない。
結果、中尊は阿弥陀となる。
 
大悲願寺の創建は1191年、源頼朝の命により、祈願寺として平山季重が
建立したそうだ。その時以来800年以上一度も火災に遭っていないとの
ことだ。地域の人達に守られて、難を逃れたようだ。こんなに凄いお寺が
あったのかと感心することしきり。
 
いよいよ、ご開帳。正面の厨子が開かれた。最初は遠くから拝観。
間近で拝観できるようになり、並んで順番を待った。左脇侍の観音菩薩が
千手観音となっているのも、珍しい。
右脇侍の勢至菩薩は蓮華を持っていた。頭上の水瓶は勢至菩薩の証。
 
三体とも蓮華座に鎮座していた。平安末期の作とご住職から解説があった
ように、大変穏やかなお顔立ちをしていた。もっとゆっくり眺めたいところ
ながら、次の人が待っており、早々に移動した。
 
次に、本堂に向かった。中は拝観できない。小さな窓から、ご本尊の
大日如来を拝観することができた。智拳印の金剛界大日如来だ。

本堂               本尊の大日如来
 
本堂前で、ご住職と歓談する機会を持てた。我々が杉並区から来た旨、
お伝えした。すると、以前杉並に住まわれていたとのことであり、今でも
講演等で荻窪に来られるようだ。
皆さん、ご縁を感じ、杉並で講演をお聴きしたいことも要望した。最後に、
記念撮影をするため、もう一度「無畏閣」前に移動した。
参加者揃って記念撮影
 
大悲願寺は「お砂踏み霊場」として、四国八十八カ所霊場巡りができる。
今度、白萩の咲く頃にきて、ぜひ巡りたいと言う方もいた。
 
現在のご住職は第36世であり、第15世は伊達政宗の弟とのこと。
政宗が大悲願寺に来られたようだ。また、寺の庭に咲く白萩を所望
されたとのこと。
大悲願寺の歴史に、伊達政宗が出て来るとは驚く。仙台の萩は
大悲願寺から出ているとは、またまた驚く。
 
昼食は、五日市駅近くのお蕎麦屋さんで頂いた。
お蕎麦が大変美味しかった。
 
 
 
 

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