前日までの天気予報が嘘のように晴れ上がった日となった。よほど心掛けの
良い方が多いと思われる。地下鉄副都心線 雑司が谷駅10時に待ち合わせた。
駅ホームから地上出口まで距離も、高低差もあり、どこで待ち合わせたらよいか
多少戸惑った。10時前には12名が何とか揃った。
目指すは、鬼子母神堂。正式な漢字は「鬼」の頭に点が無い。角の無い鬼。
昨年7月に国の重要文化財に指定された建造物を眺めることが目的の一つ。
また、鬼子母神という神様も興味深い存在と言える。
雑司が谷駅から参道へ向かう 参道の入口重要文化財の表示
参道入口には大きなケヤキの木が、まるで参拝客を向かい入れるように立つ。
入口案内板には、国の重要文化財 鬼子母神堂始め、都や区の文化財も掲示
されていた。
鬼子母神大門ケヤキ 大門ケヤキ並木の解説板
鬼子母神大門ケヤキ並木は東京都指定天然記念物となっている。毎年10月に
行われるお会式(おえしき)には万灯行列が周辺を練り歩くようだ。今回ご参加
のお一人から「見応えのあるお会式」と推奨された。
境内に立つ大公孫樹 樹齢600年公孫樹の大きさ
境内にも巨木が立つ。樹齢600年、高さ30メートルもある公孫樹。樹木が
多いと安らぎを一層醸し出す。境内は七五三のお参りをされる親子連れ
で賑わう。我々も七五三(七十代、五十代、三十代)が揃っていると軽口を
叩いた。
先ずは、本堂をお参りする。内陣は七五三の参拝者が多く、中に入ることは
控えた。ザクロが描かれた絵馬が多く奉納されている。ザクロは鬼子母神が
手に持つ吉祥果。ザクロは豊饒、多産のシンボルとされる。
鬼子母神堂 鬼子母神堂 内陣
鬼子母神堂を参拝する
雑司ヶ谷鬼子母神堂を重要文化財に指定された時の指定書がそのまま
石碑となっている。指定書を石碑にしてしまうとは驚く。そこまで必要か?
また、鬼子母神堂建立の経緯や、お堂の構成などは解説板を読むと、よく
分かる。現在の文京区目白台で掘り出された鬼子母神像を安置するために
雑司が谷の地にお堂が建立されたとのこと。
鬼子母神堂は、手前から「拝殿」「相の間(あいのま)」「本殿」の
3つの建物で構成されている。権現造り(ごんげんづくり)と言う。
重要文化財指定書の石碑 雑司ヶ谷鬼子母神堂解説板
見上げると屋根下に人物が見える。屋根を支える力持ち(力神)か?
左手斜めから眺めるお堂 屋根下には人物が?
また、お堂の反対側に回ると、「南無妙見大菩薩」の幟が立っている。
鳥居を構えた小さな社があり、妙見菩薩を祀っている。妙見菩薩とは北斗七星を
神格化したもの。鬼子母神堂の境内には、神社、不動堂、大黒天堂と神仏習合
となっている。
となっている。
鬼子母神堂裏側には妙見大菩薩
参拝を済ませ、暫く境内を散策した後は、本堂を背に記念撮影。
次に向かう。雑司が谷案内処に立ち寄り、昼食にお勧めのお店を尋ねた。
鬼子母神堂前で記念撮影 参拝を終え、次へ向かう
雑司ヶ谷霊園を尋ねる前に昼食とした方が、お店も空いているだろうと
考えた。ご推薦の店「割烹 酉松」に到着。開店15分前にも関わらず、
直ぐに、着席できた。
味も、値段も、サービスも良く、大満足の昼食となった。
雑司が谷案内処お勧めの「酉松」で舌鼓
昼食後、雑司ヶ谷霊園で著名人のお墓をお参りした。
今回は尊敬するお二人。夏目漱石と金田一京助。
金田一京助のお墓には木が植えてあった。何の木だろうか?
国語の神様だから、菅原道真と同じ梅の木だろうと答えた。
夏目漱石の墓
金田一京助の墓 同左 墓誌
今日も一日、楽しく、こころ豊かに過ごすことができた。(合掌)
0 件のコメント:
コメントを投稿