1.京成線で成田山へ、参道を歩き総門に到着
5月12日(土)荻窪のメンバー15名が成田山新勝寺を参詣した。
日暮里駅9時集合としていた。JR山手線が遅延し、集合時間に
間に合わない人が続出。一つ遅い特急に乗って出発した。(①)
京成成田駅から成田山への参道を進んだ。参道脇のお店から、
声を掛けられる。 10分程歩くと、先の方に塔が見えて来る。
(②、③) 威風堂々とした総門に到着した。(④)
いよいよ巡拝開始。境内案内図(A)や伽藍(B)を参考に掲載した。
(②、③) 威風堂々とした総門に到着した。(④)
いよいよ巡拝開始。境内案内図(A)や伽藍(B)を参考に掲載した。
①京成線で成田へ向かう ②成田山へ参道を歩く
③参道から三重塔が見える ④成田山新勝寺の総門
A.成田山境内案内図 B.境内伽藍(江戸時代建立)
2.総門、仁王門を抜け、本堂を参拝
総門の脇に「智慧の門 くぐりて歩む 慈悲の道」と記された看板(⑤)
が目に付いた。仏教の二大テーマを見事に表現されていると感じた。
最初に仁王門(⑥)をじっくり眺めた。境内には5つの重要文化財
建物がある。仁王門はその中の一つ。阿形を那羅延金剛、吽形を
密遮金剛と言う。裏側には、多聞天と広目天が祀られていた。
⑤総門近くに掲示の教え ⑥総門を抜け仁王門へ
本堂でのお参りを済ますと、法要を済ませ退出されるお坊さん(⑦)を
見かけた。本堂の裏手に回ると、石垣の中に、不動明王(⑧)と眷属の
童子達が鎮座していた。(⑨)
また、本堂裏側の壁面には中央に、胎蔵界大日如来坐像、左脇侍に
虚空蔵菩薩立像、右脇侍に聖徳太子立像が祀られている。(⑩)
⑦本堂から退出される僧侶 ⑧本堂裏手の不動明王像
⑨不動明王の童子像解説 ⑩本堂裏側に祀られる諸尊像
3.開山堂、額堂
本堂参拝の後は、平和大塔を目指し、境内を歩いた。医王殿落慶を
祝う門(⑪)を潜り、階段を昇ると右手に、開山堂、左手に額堂がある。
開山堂前では大勢のお坊さんが集まり、法要が執り行われていた。(⑫)
「開山寛朝大僧正報恩大報会」と言う。開山の寛朝(かんぢょう)は、
宇多天皇のお孫さんであり、「平将門の乱」の際、自ら関東に下向し
祈祷したそうだ。その時の不動明王を本尊に創建されたのが成田山
新勝寺となる。何と由緒あるお寺だろうか。
⑪医王殿落慶を祝う門 ⑫開山寛朝大僧正報恩大報会
開山堂の反対側に、重要文化財の「額堂(がくどう)」(⑭)がある。
額堂とは、奉納物や絵馬を掲げる建築物との説明がある。(⑬)
奉納品が多く、いかに不動信仰が厚かったかを物語る。信徒の中で、
特に有名な方が歌舞伎役者の市川團十郎。初代と七代目の功績は
一際大きいようだ。(⑮、⑯)
⑬額堂の解説 ⑭額堂
⑮七代目団十郎石像の解 ⑯七代目団十郎の石像
4.光明堂、奥の院
額堂の先に光明堂(⑰)がある。このお堂は重要文化財であり、
建立された年代が一番古く、かつての本堂であった。
堂内で、「天国宝剣頂戴(あまくにのほうけんちょうだい)」と言う
除災招福の祈願をして頂いた。
「天国宝剣」は寛朝大僧正が朱雀天皇より賜った成田山第一の
霊宝であり、その宝剣を肩に当てて祈って頂く。大変有難い。
中央に大日如来、向かって左側に不動明王、右側に愛染明王が
鎮座されていた。
(ネットから)
⑰光明堂 ⑱天国宝剣頂戴
光明堂の奥に、奥の院がある。奥の院の開扉は7月に3日間だけ
である。(⑲) 開基1080年を記念して特別ご開帳となっていた。
折角の機会であり、洞窟の中に入ることとした。(⑳)
奥行11メートルの洞窟の奥には大日如来が安置されていた。
⑲奥の院洞窟の解説 ⑳奥の院洞窟入口
5.医王殿、平和大塔
奥の院の先に真新しいお堂が見える。開基1080年祭記念行事
として、昨年建立された医王殿だ。(21,22) 医王とは医者の王様、
つまり薬師瑠璃光如来のこと。薬師堂とか瑠璃殿と呼ばれること
もある。
21医王殿の解説板 22記念行事として建立の医王殿
医王殿の先、境内の一番奥に平和大塔が建つ。入り口には御朱印
を求める人で、長蛇の列。その脇を通り、中に入る。お目当ては、
彩色が鮮やかな五大明王を拝観すること。巨像の五体は迫力満点。
不動明王像に対面して右手に胎蔵界曼荼羅、左手に金剛界曼荼羅
が掛かっている。弘法大師・空海へと法脈が繋がる真言八祖像も
掲示されている。堂内はまさに真言密教の世界となっている。
23平和大塔 24不動明王像
6.三重塔、一切経堂
平和大塔から下りて来て、本堂正面脇に建つ三重塔前に集合した。
解説板(25)によると、塔の初層内陣には金剛界の五智如来が安置
されている。色鮮やかな美しい塔だ。(26)
全員揃って記念撮影となった。(27)
25三重塔解説 26三重塔
27記念撮影
三重塔のそばには、一切経堂が建つ。中央の転輪経蔵に収まる
一切経(仏教経典の総集)は約2,000冊とのこと。(28)
この八角転輪蔵を回すことで、経典を読誦したことになるとは、
大変便利で有難い。皆さん堂内を覗き込んで、歓談する。(29)
28一切経堂の解説 29一切経蔵の扁額
7.釈迦堂
巡拝の最後は、釈迦堂。安政五年(1858)に建立された前本堂
とある。(30) 今の本堂ができるまでは、この釈迦堂(31)が本堂
だった。
釈迦堂の前の本堂が元禄14年(1701)建立の光明堂とのこと。
したがって、それぞれ、元禄本堂、安政本堂と呼ぶようだ。いずれ
も国の重要文化財指定を受けている。
釈迦堂の前には、沙羅双樹の木(32)が立ち、今にも咲きそうな蕾
をつけていた。釈迦堂での参拝(33)を最後に、成田山新勝寺での
巡拝を終えた。
30釈迦堂の解説 31釈迦堂
32釈迦堂前の沙羅双樹 33釈迦堂のご本尊と脇侍像
8.奉納総踊り、鰻重で舌鼓
境内を後にし、参道に出ると、賑やかな音楽と共に、大勢の
踊り手が行進して来た。(34)記念行事「平和大塔まつり奉納
総踊り」との遭遇だった。何となく元気になるから不思議だ。
本日のお楽しみの一つは昼食の鰻重。(35) 時間が1時を
過ぎていたこともあり、15名全員が直ぐに着席できた。
リーゾナブルな値段と美味しさに、皆さん大満足!
34平和大塔まつり奉納総踊り 35成田山名物 鰻重で昼食歓談
今回も楽しい一日となりました。ご参加の皆さんに感謝。 (合掌)
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