12月8日(土)10時、多摩都市モノレール「大塚帝京大学」駅に、
荻窪東のメンバー21名が集合。曹洞宗の寺院 清鏡寺(せいきょうじ)
を訪れる。駅から徒歩10分。野猿街道(やえんかいどう)を談笑
しながら歩く。(❶、❷)
❶野猿街道を進む ❷談笑しながら歩く
道路沿いに案内板(❸)が見える。ほおかぶりをし、境内を掃除されて
いる方に、来訪を伝えると観音堂へ行くように言われた。清掃されて
いた方がご住職であることが、後程、分かった。
観音堂への参道には「南無観世音菩薩」の幟旗が並んでいる。お堂の
一部が、修理のためか、覆われている(❹)。
❸清鏡寺の案内板が見える ❹南無観世音菩薩の幟旗
お堂の中に上がるように促される。何名か、遅れて到着する旨伝えると
繋ぎの話でもしておきましょうと言われ、世間話をされた。解説は全員
揃うまで待つこととされた。何と親切で、気さくなご住職だろう。
清鏡寺には3年前に一度訪問し、今回が二度目となる。当時も感じの
良いご住職だったとの印象が残っている。今回のご対応で、好感度が
更にアップした。
全員揃ったところで、お寺の歴史、観音信仰の「講」、厨子に入れた
ご本尊を背負って、信者のところへ出向く「廻り観音」、仏像の造形
等々、丁寧に解説頂いた。
ご説明を終え、いよいよ、収蔵庫の扉を開けて頂く。中にはご本尊の
千手観音菩薩坐像(❺)、都指定文化財の十一面観音菩薩立像(❻、❼)
が金色に輝いていた。写真撮影の許可が下り、早速シャッターを切る。
十一面観音像は、像高91.5cm、寄木造、漆箔、彫眼の見事な立像。
元々、教福寺と言う別のお寺にあったものが、明治初期の廃寺に
伴い、清鏡寺に移し、安置されたとのこと。(❼解説文)
❼都指定有形文化財の解説 はがき
須弥壇には、厨子があり、身代わりの観音像が置かれ、厨子の脇仏
には、不動明王像(向かって右)と毘沙門天像(左)(❽)が立って
いる。
観音を中尊に、不動・毘沙門で脇を固めるのは天台宗寺院に多い。
ご住職のご説明でも、かつて天台宗寺院であったと言われた。
須弥壇の脇には大黒天像(❾)を安置。大黒天を最初に日本へ請来
したのが、天台宗の開祖・最澄と言われている。したがって、
天台宗寺院に良く祀られる。
❽須弥壇の厨子と脇侍像 ❾須弥壇脇に大黒天像
暫くは、堂内を見学。格天井(❿)には草花の絵が描かれていた。参加者
は、ご住職に質問、歓談しながら拝観した。(⓫) 天井近くの壁には
「多摩川三十三霊場 第十番札所」のご詠歌が掲げられていた(⓬)。
『よもすがら まよえるこころ おてひきて きよきかがみを
てらすおおつか 大塚観音堂』
本堂から外を眺めると修理の覆いが目に付く(⓭)。これは、「これまで
経験したことの無い」と言う言葉で表現された、あの暴風雨による被害
のようだ。大変な中でも快く、拝観を認めて頂き、本当に有難い。
❿格天井 ⓫堂内を見学
⓬清鏡寺の御詠歌 ⓭本堂内から外を見る
最後に、ご住職にも加わって頂き、記念撮影(⓮)をした。ご住職の
お人柄に触れ、楽しいひと時を過ごすことができた。
⓮ご住職と記念撮影
拝観を終え、昼食は立川駅ビル内のレストランで取ろうと立川へ向う。
何人かのグループに分かれ、歓談・昼食となった。
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