高井戸地域区民センター協議会主催「仏像の楽しみ方入門」が
開催された。3階の講義室は60名以上の参加者。定員50名の募集に
倍以上の応募があり、少し定員枠を広げたようだ。
ゆったりとした会場で、スクリーンも見やすい位置にセットできた。
男性の人数がいつもに比べて多いように思われた。
男性の人数がいつもに比べて多いように思われた。
(会場の様子)
男性の参加が多いことは、好ましい。シニアの男性は女性に比し、 あまり積極的に外出をされないように思う。 |
仏像にご興味を持たれ、寺社、博物館を訪れる機会が多くなり、
お楽しみが増えることに繋がれば、嬉しい。
最初に仏像との接し方をご紹介した。「仏さま」と「文化財・美術品」の
違いは何か。本堂に祀られている仏像と、博物館に展示されている
仏像の違いは? その区別は難しい? 問題提起に留めた。
仏像の接し方
4年前の7月、福島県勝常寺を参拝した時のことをお話した。
本尊の国宝・薬師如来坐像は本堂に鎮座。
脇侍の日光・月光菩薩立像は収蔵庫に保管されていた。
本尊と脇侍が別々になっている。
本尊も収蔵庫に安置していたが、本尊は本堂に安置してほしいと、
檀家の人々からのご要望で現在のような形になったようだ。
文化財として保護するか、ご本尊の仏さまとして礼拝を受けるか。
悩ましい問題だ。
「仏像の見方」について、基本的なことをお話した後、
名前のルールについて触れた。
具体名を挙げ、問題をお出しした。
「如来」「菩薩」「明王」「天」のいずれか?
(仏像名をあいうえお順に列挙)
お名前とお顔が一致すると親しみが増す。
ぜひ、お名前を覚えてくださいとお伝えした。
次回は仏像のお名前を特定する手がかりとなる、
「印相」と「持物」のお話。
また、杉並区指定・登録の文化財となっている仏像を
ご紹介させて頂く。
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