2015年7月16日木曜日

高井戸地域区民センター 「仏像の楽しみ方入門」開催


高井戸地域区民センター協議会主催「仏像の楽しみ方入門」が
開催された。3階の講義室は60名以上の参加者。定員50名の募集に
倍以上の応募があり、少し定員枠を広げたようだ。
ゆったりとした会場で、スクリーンも見やすい位置にセットできた。
男性の人数がいつもに比べて多いように思われた。
(会場の様子)

男性の参加が多いことは、好ましい。シニアの男性は女性に比し、
あまり積極的に外出をされないように思う。
 
仏像にご興味を持たれ、寺社、博物館を訪れる機会が多くなり、
お楽しみが増えることに繋がれば、嬉しい。
 
最初に仏像との接し方をご紹介した。「仏さま」と「文化財・美術品」の
違いは何か。本堂に祀られている仏像と、博物館に展示されている
仏像の違いは? その区別は難しい? 問題提起に留めた。
仏像の接し方
 
4年前の7月、福島県勝常寺を参拝した時のことをお話した。
本尊の国宝・薬師如来坐像は本堂に鎮座。
脇侍の日光・月光菩薩立像は収蔵庫に保管されていた。
本尊と脇侍が別々になっている。
 
本尊も収蔵庫に安置していたが、本尊は本堂に安置してほしいと、
檀家の人々からのご要望で現在のような形になったようだ。
 
文化財として保護するか、ご本尊の仏さまとして礼拝を受けるか。
悩ましい問題だ。
 
「仏像の見方」について、基本的なことをお話した後、
名前のルールについて触れた。
具体名を挙げ、問題をお出しした。
「如来」「菩薩」「明王」「天」のいずれか?
(仏像名をあいうえお順に列挙)
 
お名前とお顔が一致すると親しみが増す。
ぜひ、お名前を覚えてくださいとお伝えした。
 
次回は仏像のお名前を特定する手がかりとなる、
「印相」と「持物」のお話。
また、杉並区指定・登録の文化財となっている仏像を
ご紹介させて頂く。
 


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